【NLS第1-2戦】NLS耐久シリーズ開幕戦で優勝!「PROXES Slicks」でニュルを快走、週末の24時間耐久予選レースにも期待

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NLS耐久シリーズ 第1戦、第2戦
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4月に開幕したのが、ドイツ・ニュルブルクリンクで年間を通じて開催される「NLS耐久シリーズ」だ。その開幕戦が4月6日、第2戦が7日にダブルヘッダーで開催され、SP10クラスに参戦する「TOYO TIRES with Ring Racing(#170)」が見事に第1戦で優勝、第2戦も同車が2位を獲得する活躍を見せた。

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TOYO TIRES with Ring Racingは「TOYO TIRES(トーヨータイヤ)」が現地で数多くの輝かしい実績を持つレーシングチーム「Ring Racing」と2020年よりタッグを組んで参戦。マシンはトヨタGRスープラ GT4 EVO』(#170、#171)の2台体制で「PROXES Slicks(ニュルブルクリンクスペック)」を供給。トーヨータイヤのワークス体制で、2024年シーズンは5年目となる挑戦だ。

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そして今年は、24時間耐久レースとNLS耐久シリーズに2台体制でのフル参戦を東京オートサロン2024で発表。昨シーズンに引き続き、日本人ドライバーとしてニュルマイスターの木下隆之選手がチームに加わり、SP10クラスのチャンピオンを目指す。レスポンス編集部では、年間を通じて現地の様子をレポートし、その挑戦の裏側をお届けしていく。

世界一過酷なレーシングコース“ノルドシュライフェ”で開催される「NLS耐久シリーズ」とは…?

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まずは簡単にNLS耐久シリーズのことをおさらいしよう。NLSはドイツ語でNürburgring・LANGSTRECKEN・SERIEの略で、その名の通りニュルブルクリンクで行われる現地シリーズの耐久レースだ。今年は年間全8戦が予定されており、シリーズ争いも激戦が予想される。

コースはラウンドに応じてレイアウト変更が行われるが、主に通称:グリーン・ヘル(緑の地獄)と呼ばれる標高差:300m、コーナー数:172、距離:20.832kmの北コース(ノルドシュライフェ)を中心に、GPトラックをフルコースもしくはショートカットコースを組み合わせて開催される。

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もちろんコースの過酷さ、コンペティター同士の戦いについては言うまでもないが、タイヤメーカーの争いも熾烈極まりない。絶対王者のミシュランに対して、日本からはヨコハマタイヤ(ADVAN)とファルケンが参戦。その他にもピレリ、グッドイヤーなど数多くのタイヤメーカーがしのぎを削る。トーヨータイヤは過酷なニュルでのタイヤ開発だけでなく、絶対王者ミシュランにチャレンジャーとして挑んでいるのだ。

NLS1で優勝!NLS2は2位獲得、開幕2連戦から安定した走りを披露

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今回のNLS1-2に向けて、昨年から更なる進化を遂げた新スペックのタイヤを投入したトーヨータイヤ陣営。その成果はタイムにいきなり現れ、、予選前のフリープラクティスから好調な走りを披露。予選の結果はNLS1:#170が2位、#171が5位、NLS2:#170が3位、#171が4位につける好調なスタートだ。

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NLS1決勝は4月6日の12時にスタート、何事もなくスタートを決めた2台は、約2時間を過ぎた時点で#170がトップ、#171が3位につける絶好の展開に。しかし、木下隆之選手に交代した#171にメカニカルトラブルが発生、スタッドボルトの破損/交換を行ったことで順位が後退し最終的には8位でフィニッシュとなる。

一方の#170は#169と抜きつ抜かれつの手に汗握るレース展開。チェッカーフラッグ時は#169が首位でフィニッシュしたものの、ピットの作業時間に違反があり#170が見事逆転でNLS1優勝を収めた。

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あっという間に翌日の4月7日、朝8時半から1時間30分の予選が終わると、息をつく間もなく12時のスタートを迎える。予選3位、4位につけたTOYO TIRES with Ring Racingの2台は安定したスタートを見せる。

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レースが始まると#169が逃げの体制に入り、徐々に後続との差を広げていく。NLS2ではそのまま逃げ切り#169が1位でフィニッシュ、それに続く形でポジションを1つ上げた#170が2位表彰台を獲得。一方で#171は木下選手がスタートドライバーを務め、ファーストスティントで#170のファステストから1秒落ちという素晴らしいラップを記録。その後ドライバー交代を行い、最終的に5位でフィニッシュを果たした。

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昨シーズンはBMW M4 GT4の速さが1つ抜けていたSP10クラス。今回のNLS1-2で、ライバルとして立ちはだかったのがアストンマーティンバンテージGT4』だ。 NLS1では2位、NLS2では優勝の#169は、速いレースペースを武器にレース展開をコントロールしていた。24時間耐久予選レースでは違うクラスでエントリーする#169だが、BOPの調整を嫌っての可能性もあるので、24時間耐久レースの本戦ではどのクラスへとエントリーするのかにも注目したい。

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さらに今年は意外なコンペティターがNLS1-2に登場した。それがTOYOTA GAZOO RACING(TGR)のスポット参戦だ。今回はドライバーのパーミット取得が目的のためのテスト参戦とのことであったが、同じくトヨタ GRスープラ GT4 EVO(#172、#173)の2台体制でニュルに乗り込んできた。結果としてはトーヨータイヤ陣営の勝利に終わったが、小林可夢偉選手を擁するTGR陣営の動向にも今後は要注目だ。

ドライバーも監督も高評価!「PROXES Slicks」の真価は力強いグリップと耐久力

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昨シーズンから、特にグリップ力に定評のある「PROXES Slicks」。今回のNLS1-2では、さらなる速さを身につけたと結果で証明している。そこでドライバー、監督にそれぞれコメントを伺った。

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Andreas Gülden選手(中央)
「NLS開幕戦で優勝することができ、幸先のよいスタートで嬉しく思います。PROXES Slicksはスタートからゴールまでレースを通して素晴らしいパフォーマンスを発揮、ピットアウト後の冷えた状態からでも、思ったとおりにアタックできる力強いタイヤです」

「今週末にニュルブルクリンク24時間耐久予選レースが近づいていますが、チーム全員が完璧な仕事をしてくれるのでとても楽しみです。次のレースも頑張ります!」

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木下 隆之選手
「タイヤの進化が大きく、ラップタイムが上がったのが1番の収穫でした。去年踏めなかった高速コーナーが突っ込めるようになり、結果的に1周での短縮につながったと考えています。やはりタイヤのグリップがより大きくなったので、フィーリングもすごくいいと思います」

「ライバルメーカーを含めてタイヤは約5周でタイヤのクリフ(崖)がくると感じます。そこでうまくマネジメントすることで、よりライバルたちに差をつけられるのではないかと感じています。まずは3位表彰台を目標に、確実にポイントを抑えていきます」

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Uwe Kleen監督
「この週末、2台が良い結果を残せたことにとても満足しています。NLS1では#170が優勝、NLS2では#171の木下選手が素晴らしい走りをみせてくれました。タイヤの進化もとても大きいですね。新しいタイヤはパフォーマンスもよく強力なパッケージだと感じます。」

「次のレースでは、24時間耐久レースの本戦を見据えて、レースシミュレーションを中心としたテストも兼ねて優勝を目指したいと思っています。24時間耐久予選レースに集中し、チーム全員で頑張ります」

トーヨータイヤのラウンジがニュルに登場!週末のニュルブルクリンク24時間耐久予選レースの参戦が楽しみだ

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トーヨータイヤは2024年シーズンより、ニュルブルクリンクのパドックにプレミアムラウンジを設けた。このラウンジではコーヒーなどの飲み物や、チームのケータリングが振る舞われたり、来客との打ち合わせスペース、ドライバー・スタッフの休憩スペースとして活用されている。

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もちろんモーターホームもピット裏に併設されているが、ラウンジの快適度は段違い。特に今回のレースではピット直上にラウンジがあったので、作業を見学するには絶好のスペースで、来客者も非常に満足していた。

そして今週4月13日、14日には、ニュルブルクリンク24時間耐久予選レースが開催される。開幕の2連戦と同様に、1デーで予選/4時間耐久の決勝レースという過酷なダブルヘッダーのスケジュールだ。

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開幕戦から非常に力強い走りを見せてくれている#170の活躍、そして#170のドライバーと遜色ないタイムで速さを見せる木下選手の駆る#171、どちらの走りにも注目したい。TOYO TIRES with Ring Racingとトーヨータイヤ「PROXES Slicks」の盤石のパッケージで、きっと力強い走りを見せてくれるはず。まずは4月13日のレーススタートを楽しみにしたいと思う。

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《取材協力:トーヨータイヤ》
《後藤竜甫》

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