BMW 5シリーズ・ツーリング 新型にPHEV、EVモードは97km…欧州仕様

BMW 5シリーズ・ツーリング 新型のPHEV「530e」
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BMWは2月7日、ミドルクラスワゴン『5シリーズ・ツーリング』(BMW 5 Series Touring)新型の欧州仕様車に、プラグインハイブリッド車(PHEV)の「530e」グレードを設定すると発表した。


◆PHEVシステム全体で299hpのパワーを獲得

新型5シリーズ・ツーリングのPHEVには、最新世代の「BMW eドライブ」技術を導入した。2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力190hp、最大トルク31.6kgmを発生する。8速AT「ステップトロニックスポーツ」と一体設計されたモーターは、最大出力184hpを引き出す。PHEVシステム全体で、299hpのパワーと45.9kgmのトルクを獲得する。この効果で、0~100km/h加速6.4秒、最高速220km/hの性能を発揮する。

バッテリー(二次電池)はリチウムイオンで、蓄電容量は19.4kWh に大容量化した。これにより、EVモードの航続は最大97km(WLTPサイクル)に拡大する。EVモードの最高速は140km/hだ。

バッテリーの充電に関しては、出力7.4kWのチャージャーで約3時間15分。一般的な家庭用コンセントの場合、約11時間45分とした。環境性能に関しては、燃費が142.8km/リットル、CO2排出量が16g/km(いずれもWLTPサイクル)と公表されている。

◆「BMWカーブド・ディスプレイ」は2つの画面で構成

新型のコックピットは、従来モデルと比較して操作スイッチの数が大幅に削減された。これは、いっそうのデジタル化を進めたためだ。フルデジタルディスプレイの「BMWカーブド・ディスプレイ」は、12.3インチのインフォメーションディスプレイと14.9インチのコントロールディスプレイで構成されている。ステアリングホイールは、フラットボトムの新デザイン。コントロールパネルやセンターコンソールのセレクターレバーには、触覚フィードバックが採用されている。

オプションで、「BMWインタラクション・バー」を用意した。クリスタルサーフェス構造を採用したバックライト付きのバーが、ダッシュボード全体からドアパネルまで広がる。タッチセンサー付きのコントロールパネルも採用している。

新型には、新デザインのスポーツシートが標準装備されている。オプションのコンフォートシートは、電動でさまざまな調整が可能。また新型は、フルヴィーガンインテリアを標準装備した。シート、ダッシュボード、ドアパネル、ステアリングホイールなどに、動物由来のレザーの使用を取りやめた。シート表皮は、レザーに似た特性を持つ「Veganza」。オプションで「BMWインディビジュアル」によるメリノレザーのツートン内装が選択できる。

BMW 5シリーズ・ツーリング 新型のPHEV「530e」BMW 5シリーズ・ツーリング 新型のPHEV「530e」

◆最新の「BMW iDrive」に「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」

ラゲッジルームの容量は570リットル。後席のバックレストを倒せば、最大で1700リットルまで拡大する。3分割可倒式リアシートや、ラゲッジルーム下に小物を収納できる床下収納を装備した。後席を完全に折りたたんだ状態でも荷室が使用でき、前席乗員の安全が確保されるラゲッジパーティションネットが標準装備されている。

進化したBMWカーブド・ディスプレイと「QuickSelect」機能を備えた制御システムを採用した。「BMWオペレーティング・システム8.5」をベースにしており、運転席側に機能アイコンを縦に並べた新設計のホーム画面を備えている。QuickSelect機能により、サブメニューに切り替えることなく、機能に直接アクセスできる。メニュー構造が改良され、操作性を引き上げた。最新の「BMW iDrive」は、BMWカーブド・ディスプレイや「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」と組み合わされ、タッチディスプレイと音声で操作できる。

さらに、最新のBMWオペレーティング・システム8.5により、「AirConsole」プラットフォームの新型5シリーズ・ツーリングへの導入が可能に。これにより、車内でゲームが楽しめるようになった。ドライバーと同乗者は、車両が停止している際、スマートフォンをコントローラーとして、14.9インチのセンターディスプレイを使用して、対戦型ゲームをプレイすることが可能、としている。

《森脇稔》

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