電動アシスト自転車、商戦期へ新モデル続々…ヤマハ『PAS』24年モデル5機種を発表 違いと特徴は

ヤマハ PASシリーズ 2024年モデルに新搭載された小型大容量バッテリー
  • ヤマハ PASシリーズ 2024年モデルに新搭載された小型大容量バッテリー
  • ヤマハ PASシリーズ 2024年モデルに新搭載された小型大容量バッテリーと急速充電器
  • ヤマハ PAS With SPに新採用された「プレミアムサドル」
  • ヤマハ PAS With SP(ディープバイオレット)
  • ヤマハ PAS With SP(ブロンズメタリック)
  • ヤマハ PAS With SP(ブロンズメタリック)
  • ヤマハ PAS With SP(グレーメタリック)
  • ヤマハ PAS With SP(グレーメタリック)

就職や入学、引越しなど生活サイクルが大きく変わる春は自転車市場の書き入れ時だ。特に、日々の生活の足として普及しつつある電動アシスト自転車は、2月から3月が販売のピーク。メーカー各社はこの商戦期に向けて新製品をアピールする。電動アシスト自転車のパイオニアとして、30年にわたり『PASシリーズ』を販売するヤマハ発動機は、2024年モデルとして新たに5モデルを発表した。昨年末に発表した7モデル、そして既存車種を含めた20モデル以上のラインアップで販売拡大をねらう。

PASシリーズは、登坂時などの高回転ペダリング時でも快適な乗り心地(アシストフィーリング)と、状況に合わせて自動でアシスト力を制御する「スマートパワーモード」の搭載などが特徴。2024年モデルではコンパクトで使いやすく進化した新型大容量バッテリーの搭載が目玉だ。モデルによっては従来比で30%増となる15.8Ahの大容量バッテリーを搭載することで、少ない充電頻度で利用できるようになる。

形状そのものもハンドル部分が広くしっかり握れる形状になり、荷物を抱えたままでも持ち運びやすくなった。また、急速充電器もよりコンパクトなデザインに設計し、従来モデルに比べサイズを約40%縮小。玄関などの狭いスペースでも楽に収納ができるようにした。

ヤマハ PASシリーズ 2024年モデルに新搭載された小型大容量バッテリーと急速充電器ヤマハ PASシリーズ 2024年モデルに新搭載された小型大容量バッテリーと急速充電器

今回発表された5モデルは、毎日のお買い物や通勤など幅広いシーンに対応する電動アシスト自転車「PAS With SP」、街乗りや通勤に人気の軽量コンパクトな20型電動アシスト自転車「PAS CITY-C」「PAS CITY-X」、レトロでスタイリッシュなデザインと本格的な走行性能、バランスの良いサイズ感の24型電動アシスト自転車「PAS CITY-V」、ファッショナブルなシティタイプの電動アシスト自転車「PAS mina」。それぞれに新型大容量バッテリーを採用し、使い勝手を向上させている。

◆人間工学に基づいた「プレミアムサドル」採用のハイスペックモデル「PAS With SP」

ヤマハ PAS With SP(ディープバイオレット)ヤマハ PAS With SP(ディープバイオレット)

「PAS With シリーズ」は、登坂時などの高回転ペダリング時でものびやかで快適な乗り心地(アシストフィーリング)と状況に合わせて全自動でアシスト力を制御する「スマートパワーモード」などの快適機能が特徴のスタンダードモデル。

「PAS With SP」は、「PASシリーズ」最上位のアシストレベルによる優れた登坂性、大容量エレガントバスケット(約24リットル)の採用など実用機能に優れたハイスペックモデルとなっている。2024年モデルの「PAS With SP」は、人間工学に基づいて新開発した「プレミアムサドル」を採用。座り心地が良く、長時間乗っても疲れを感じにくいため、快適に走行することが可能だとしている。

ヤマハ PAS With SPに新採用された「プレミアムサドル」ヤマハ PAS With SPに新採用された「プレミアムサドル」

「プレミアムサドル」は日本人の体型データをもとに97.5%の体型をカバーできる設計にした大きな座面が特徴。サドルにかかる圧力を計測し、体への負荷を低減するためにウレタンを増量。柔らかい乗り心地でありながら、しっかりお尻を支え、長時間乗っても疲れにくいサドルを目指した。座面はフラットな形状のため、登坂時は前方に座るなど、道路の状況に合わせて座る位置が変更でき、走行中にお尻が前に滑るストレスを軽減するという。

カラーリングは、上質感があり落ち着いた印象を与える「ディープバイオレット」を新たに追加し全4色に。26型と24型を設定する。

発売は3月20日で、メーカー希望小売価格は17万3250円(税込)。

◆街乗り&通勤向け軽量コンパクトな20型「PAS CITY-C」「PAS CITY-X」

ヤマハ PAS CITY-C(マットライトグレー)ヤマハ PAS CITY-C(マットライトグレー)

「PAS CITY-C」は、カジュアルなデザインで街中などでも乗りやすい、軽量コンパクトなモデル。乗り降りしやすい低床U字型フレーム、オシャレなデザインと機能性を両立させたデルタハンドル・大型テリーサドルなどが特徴。2024年モデルのカラーリングは、軽やかな印象でどんな服装にも合わせやすい「マットライトグレー」、カジュアルでありながら落ち着いた印象の「マットインディゴ」を新たに追加し全4色のラインアップとした。

ヤマハ PAS CITY-X(ダークアメジスト)ヤマハ PAS CITY-X(ダークアメジスト)

「PAS CITY-X」は、スマートに街乗りを楽しめるモデル。主な特徴は、スタイリッシュな印象を与えるワイヤー内蔵の直線的なX字型フレーム(Xフレーム)、スポーティな走りを実現するセミスリックタイヤ・セミストレートハンドル・スポーティサドルなど。2024年モデルは、よりシンプルでスポーティな印象を表現するため、サドルやグリップなどのパーツカラーを従来のブラウンからブラックへ変更。また、ロゴグラフィックも新たなデザインを採用した。カラーリングは、質感のある「ダークアメジスト」、シンプルで洗練された印象を与える「マットブラック」を追加している。

発売は両モデルとも2月20日で、メーカー希望小売価格は「PAS CITY-C」が14万5200円で、「PAS CITY-X」が14万7400円(いずれも税込)。

◆レトロデザインとバランスの良さに定評ある24型「PAS CITY-V」

ヤマハ PAS CITY-V(ディープグリーン)ヤマハ PAS CITY-V(ディープグリーン)

「PAS CITY-V」の特徴は、直線的なV型フレームと砲弾型バッテリーランプ、レザーテイストのグリップ/サドルなどによるレトロスポーティなデザインだ。登坂時などの高回転ペダリング時でものびやかで快適な乗り心地(アシストフィーリング)と、坂道などの状況に合わせて自動でアシスト力を制御する「スマートパワーモード」を搭載。24型タイヤと内装5段変速機の組み合わせや、優れた制動力を発揮するVブレーキ(前輪)により、通勤や街乗りなどで使いやすい走行性能を実現しているのも「PAS CITY-V」ならでは。

カラーリングは、上質で深みのある「ディープグリーン」を新たに追加し全3色のラインアップとした。

発売は2月20日で、メーカー希望小売価格は15万6200円(税込)。

◆ファッショナブルなシティタイプの電動アシスト自転車「PAS mina」

ヤマハ PAS mina(マットブラック)ヤマハ PAS mina(マットブラック)

「PAS mina」は、主に女性向けに企画されたモデルで、“ライフスタイルやファッションに合わせて「わたしらしさ」を表現できる電動アシスト自転車”をコンセプトに、自分らしくカスタマイズする楽しみを取り入れた。レトロスタイル真鍮スプリングベル、クラシカルなアルミ製ペダルなど上質感や素材感を強調する装備が特徴。また、登坂時などの高回転ペダリング時でものびやかで快適な乗り心地(アシストフィーリング)と状況に合わせて自動でアシスト力を制御する「スマートパワーモード」も搭載。

カラーリングは、人気のある「マットロゼ」、「マットインディゴ」に加え、シンプルで洗練された印象を与える「マットブラック」を新たに設定し全3色とした。

発売は2月20日で、メーカー希望小売価格は16万6100円(税込)。

《レスポンス編集部》

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