「さらばトゥインゴ」初代が参考にしたのは、ホンダのあのクルマだった?【懐かしのカーカタログ】

ルノー・トゥインゴ(初代)のカタログ
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日本向けの『トゥインゴ』の生産が今年で終了になるとのこと。「EVもあるのでフランス向け等、トゥインゴ自体の生産終了はまだ先になる」(ルノー・ジャポン)というが、終わりと聞くと寂しいもの。そこで今回はそんなトゥインゴの初代を振り返ってみたい。

◆初代のスタイルはホンダ・トゥデイを参考にした?

初代トゥインゴの登場は1992年のパリサロン。1993年からヨーロッパで発売、日本市場へは1995年から、ヤナセが発足させたフランスモーターズ(当時)により正規輸入された。

ルノー・トゥインゴ(初代)のカタログルノー・トゥインゴ(初代)のカタログ

日本仕様は装備を充実させた“パック”と手動でシフトレバーだけを操作する“イージー”の2タイプをが当初のラインアップ。

全長3425mm足らずのコンパクトなボディは新設計で、スペース効率を極めたモノスペースのロングルーフ&ロングホイールベースのスタイルは一説には初代ホンダ『トゥデイ』が参考になっているとも。2345mmのホイールベースは実に全長の68%を占める。

ホンダ・トゥデイのカタログよりホンダ・トゥデイのカタログより

シートアレンジの多彩さにも見るべきものがあった。後席は170mmのスライドが可能なほか、リクライニング機構も備わり、前席と繋げてフラットにすれば“スリーピングモード”にも。折り畳みも背もたれの前倒しと、さらにクッションごとハネ上げて使うチップアップなど、ラゲッジスペースの自在な使い勝手も実現していた。

1996年にはボディカラーの一新とパワーステアリングを設定、2001年にはジョイスティックでシフト操作を可能にした“クイックシフト5”が登場。今カタログを見返しても、ホノボノとカジュアルなスタイルとルノーらしい穏やかな乗り味が懐かしい、チャーミングなコンパクトカーだった。

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《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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