ZFは4月12日、新開発の電動パワートレイン「CeTrax lite」の量産を開始した、と発表した。まずは、いすゞ『エルフEV』に搭載される予定だ。
CeTrax liteは、静かで排出ガスゼロを求める都心部やラストマイル貨物輸送のために設計されている。ZFのCeTrax liteテクノロジーは、小型商用車のニーズをサポートするスマートな「ターンキー」ソリューションになるという。内燃エンジン車のアーキテクチャだけでなく、自動車メーカーの電動化戦略も支援する。
最大7.5トンの小型商用車用に設計されたCeTrax liteは、150kWのピーク性能と1500Nmのトルクを備えている。CeTrax liteの最適化されたコンパクト設計は、電気部品やバッテリーのスペースを最大化するために役立つ、と自負する。このモジュールは完全に統合されており、電動モーター、1速トランスミッション、パワーエレクトロニクスを一体設計。約120kgの軽量設計を実現している。
また、CeTrax liteでは、自社開発のコンポーネントを活用。ZF本社のテストベンチを共有するなど、より幅広いeMobilityシステムのシナジーを追求した、としている。