メルセデスベンツ GLS 改良新型、最強「AMG 63」は612馬力…欧州で発表

ボンネットの先端にAMGのエンブレム

4.0リットルV8ツインターボ+48Vマイルドハイブリッド

ロールスタビライザーとエアサスのソフトを更新

メルセデスAMG GLS 63 4MATIC+ 改良新型
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メルセデスベンツは4月4日、メルセデスAMGの高性能フルサイズSUV『GLS63 4MATIC+』(Mercedes-AMG GLS 63 4MATIC+)の改良新型を欧州で発表した。

◆ボンネットの先端にAMGのエンブレム

メルセデスAMG GLS 63 4MATIC+ 改良新型メルセデスAMG GLS 63 4MATIC+ 改良新型

改良新型では、新デザインのLEDテールランプを採用した。ボンネットの先端には、メルセデスの星の代わりにAMGのエンブレムが付く。ボディカラーには新色の「MANUFAKTUR」アルパイングレーとソーダライトブルーが追加された。赤いブレーキキャリパーも新採用。ドアを開けると、足元にはAMG専用のライトアニメーションが投影される。

インテリアは、AMGシートやインストルメントパネルを、エクスクルーシブナッパレザーで覆う。内装色には、バイアブラウン/ブラックやマキアートベージュ/ブラックが用意された。最新世代の 「MBUX」はAMG専用の画面デザインと機能を採用する。

最新のAMGパフォーマンスステアリングホイールは、主要な運転機能と走行プログラムを、ドライバーがステアリングホイールから手を離すことなく制御できるようにした。

◆4.0リットルV8ツインターボ+48Vマイルドハイブリッド

パワートレインは、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンを、2個のターボで過給したユニットだ。最大出力は612hp/5750~6500rpm、最大トルクは86.7kgm/2500~4500rpmを引き出す。トランスミッションは、9速の「AMGスピードシフトTCT 9G」。駆動方式は、フルタイム4WDのAMGパフォーマンス仕様の「4MATIC+」で、駆動トルクの可変配分が可能だ。0~100km/h 4.2秒、最高速280km/h(リミッター作動)の性能を可能にしている。

統合型スタータージェネレーターの「ISG」を採用する。これは、エンジンと9速ATの間に配置された電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。ブースト時には、このモーターが最大で22hpのパワーと25.5kgmのトルクを瞬時に引き出し、エンジンをアシストする。

48V電気システムにより、ハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行う。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現した。48Vまで高められた電気システムにより、動力補助に充分な出力を得ることができる一方、60Vを下回る電圧としたことで、専用の乗員保護機構は不要となる。

また、スターターを従来よりも高出力な電気モーターとすることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジン始動やアイドリングストップの際の再スタートの快適性を向上させた。アイドリング時には、電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性、静粛性に貢献する。気筒休止システムも採用した。

◆ロールスタビライザーとエアサスのソフトを更新

電子制御システムに関しては、「AMGダイナミックセレクト」を搭載する。「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツ+」、「インディビジュアル」、「トレイル」、「サンド」の6種類の走行モードが切り替え可能で、エンジンやトランスミッション、サスペンション、エグゾースト、ステアリングなどの制御が変化する。

スポーツとスポーツ+モードは、エンジンとトランスミッションが、スポーティな味付けに。エンジンサウンドも、刺激的な方向に変化する。スポーツ+モードでは、フル加速をサポートするモードだ。インディビジュアルモードは、ドライバーの好みに応じて、各セッティングを選択して保存できる。トレイルは、オフロード向けモードで、車高が55mm上昇し、70km/hを超えると車高が元に戻る。サンドは、砂地向けモードだ。

改良新型では、ロールスタビライザーとエアサスペンションが、ソフトウェアのアップデートと新しいセットアップを受けた。これにより、ダイナミックなハンドリングと快適性をさらに引き上げているという。ESP、電子制御リアアクスル・ロッキング・ディファレンシャル、AMGパフォーマンス4MATIC+なども、再チューニングされている。

《森脇稔》

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