デロリアンがEVで復活、0-96km/h加速は3秒切る 2024年発売へ

前面空気抵抗を示すCd値は0.23

海洋廃棄物のリサイクル素材を内装に使用

1回の充電での航続は483km

ガルウィングドアはオリジナルモデルがモチーフ

デロリアン・アルファ5(ペブルビーチ2022)
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デロリアンモーターカンパニー(DeLorean Motor Company)は8月21日、米国で開催された「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」において、次世代EVのデロリアンアルファ5』の実車を初公開した。2024年に発売される予定だ。

◆前面空気抵抗を示すCd値は0.23

アルファ5は、イタルデザインと共同開発された。滑らかなボディライン、クラシックなルーバー、象徴的なガルウィングドア、スリムなライト、大径ホイールは、オリジナルのデロリアン『DMC-12』をモチーフにしており、過去からデザインの手がかりを取り入れながら、未来を刺激する新しいEVになるという。前面空気抵抗を示すCd値は、0.23というエアロダイナミクス性能も特長になる。

アルファ5の設計プロセスでは、過去40年間に製作されてきた複数のコンセプトカーのデザインを参考にしたという。例えば、これらのコンセプトカーには、1996年に発表されたロードスターの『アルファ2』、2006年に発表されたラグジュアリーセダンの『アルファ3』、2013年に発表された水素パワートレイン搭載のSUV『アルファ4』が含まれている。

デロリアンモーターカンパニーのジュースト・デ・ヴリーズCEOは、「私たちの目標は、過去と未来の間のギャップを埋めること。そのため、アルファ5から始まる次世代モデルを開発するために、当時のアイコン的存在だった DMC-12に手がかりを求めた」と話す。

デロリアン・アルファ5デロリアン・アルファ5

◆海洋廃棄物のリサイクル素材を内装に使用

アルファ5のインテリアデザインは、人間を中心としたものだ。ドライバーと車両とのつながりを強化しており、運転する楽しさを演出する空間を作り出しているという。レーザーカットされたウッドトリムは、モダンで洗練された雰囲気を追求している。

パッセンジャーコンパートメントは、車内に明るさを演出するウルトラスエードグレーで覆う。ビロードのように、乗員を優しく包み込むという。

ダッシュボードの下からドアパネルにかけては、エコレザーをあしらう。ユニークなダッシュボードのトリムは、遊び心を表現したものだ。シート生地には、海洋から回収されたナイロンとプラスチック廃棄物をリサイクルして得られたエコニールを用いている。

◆1回の充電での航続は483km

アルファ5には、強力なモーターを搭載し、0~96km/h加速を2.99秒で駆け抜け、最高速は250km/h(リミッター作動)に到達する。バッテリーは蓄電容量が100kWh以上。1回の充電で、およそ483kmの航続を見込んでいる。

全輪駆動モデルには、マルチモード・アダプティブ・サスペンションを採用した。これにより、ダイナミックなハンドリング性能を追求している。

なお、アルファ5 は、 2024年に発売される予定だ。購入方法の詳細は、近日中に発表されるという。

デロリアン・アルファ5デロリアン・アルファ5

◆ガルウィングドアはオリジナルモデルがモチーフ

デロリアンモーターカンパニー(DMC)が、1981年1月に発表したのが、DMC-12だ。1975年、当時GMの副社長だったジョン・デロリアン氏が、理想の車を作る目的で設立したDMC社の市販第1号車だった。

イタルデザインを設立したジウジアーロのデザインによるボディは、大胆なガルウィングドアが特徴で、エンジニアリングは英国ロータスカーズが担当した。リアに置かれるエンジンは2849ccのV型6気筒ガソリンユニットで、最大出力130psを引き出した。

DMC-12は発売当時、センセーショナルな話題を巻き起こしたが、1982年、販売が失速し、DMC社は倒産。DMC-12は、8583台で生産を終了した。1985年に公開された映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に、DMC-12が起用されたのが有名だ。2005年3月、ジョン・デロリアン氏は心臓発作により、80歳で死去している。


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《森脇稔》

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