ダイナミックマップ基盤株式会社は、長野県飯山市において、2022年の1月から4月にかけて行った「除雪支援システム」の実証実験の模様を紹介する動画を公開した。
除雪作業は、雪に埋もれて見えない路肩やガードレール、マンホールといった構造物に対する接触を避ける必要がある。従来は、これを熟練した除雪オペレータの知見、経験に頼っていた。しかし、除雪オペレーターの高齢化やオペレーター数の減少を背景に、安全で効率的な作業を行うためのノウハウ伝達が課題となっていた。
そこで、ダイナミックマップ基盤は同社の開発する「高精度3次元地図(HDマップ)」と高精度の自己位置測定が可能な「RTK測位」を組み合わせ、「除雪支援システム」を開発した。雪に隠れて見えない構造物などの位置をリアルタイムに表示することで「見える化」を行い、安全で効率的な作業を可能にする。
今回の動画は、その「除雪支援システム」の実証実験の模様を紹介するもの。実験は東京海上日動火災保険長野支店と共同で、長野県飯山市にて実施された。作業のDX化を通じて社会課題の解決を目指すとするダイナミックマップ基盤株式会社は、実証実験の結果を踏まえ、2022年中にサービスの提供を順次開始するとしている。