日野、排出ガス・燃費データ不正で型式指定取り消しへ

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日野自動車は3月25日、排ガス・燃費性能試験での不正行問題について、国土交通省が通告した対象エンジンの型式指定取り消しを受け入れると発表した。

日野は3月4日、日本市場向け車両用エンジン3機種の排出ガスと燃費に関する認証申請で不正行為が判明したと発表。不正が発覚した中型エンジン「A05C(HC-SCR)」、大型エンジン「A09C」「E13C」を搭載する中型トラック『レンジャー』、大型トラック『プロフィア』、大型観光バス『セレガ』の3モデルを出荷停止としていた。

国交省は3月25日、日野に会社側の意見を聞く聴聞を実施した。これに対し日野自動車は「意見はない」との陳述書を提出。不正のあったエンジンを搭載する3モデルについて、生産・出荷に必要となる型式指定の取り消しが決定した。

これに関連して日野は同日、対象となった中型エンジン「A05C(HC-SCR)」を搭載する『レンジャー』4万6746台について、排出ガス中の窒素酸化物の排出量が規制値を超過するおそれがあるとしてリコールを届け出た。同社は暫定措置として、全車両、HC-SCR触媒の再生作業または交換を実施。触媒再生作業については定期的に無償で行い、恒久対策が決定次第、改めて措置を実施するとしている。

また、調査中としていた小型エンジン「N04C(尿素SCR)」についても、日野自動車は認証試験の燃費測定で不正行為があったことを確認したと発表している。

《纐纈敏也@DAYS》

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