中村史郎氏、フェラーリを買う

『スクーデリア No.135』
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スクーデリア No.135
発行:ネコ・パブリッシング
定価:2860円
ISBN978-4-7770-2632-6

フェラーリのヒストリーから最新モデル、そしてライフスタイルまで幅広く取り上げる“スクーデリア”のNo.135号が刊行。元日産のデザイナー、中村史郎氏が『296GTB』をオーダーしたレポートなどが掲載されている。

巻頭で296GTBの詳細が語られているページに続き、元日産専務執行役員チーフクリエイティブオフィサーの中村史郎氏が同車をオーダーしたことを記事化。中村氏は『フェアレディZ432』や初代『シルビア』とともに、フェラーリ『330GTC』や『308GTB』といったクラシックフェラーリもガレージに収めている。そんな氏がなぜ、最新の296GTBの購入に踏み切ったのか、また、どのようなコンセプトで仕様を決定していったのか、その経緯がつづられているので、読者はオーダーの疑似体験ができるとともに、デザイナー視点でどのようにこの296GTBが見えているのかなどが分かるので非常に興味深い。

そのほか、『812コンペティツィオーネ』のマラネロでの試乗記のほか、スーパーカーブームの時代から日本に存在する、『パンサーフェラーリ』なる『デイトナ』をベースにスイスのパンサーが作り上げた希少なモデルも撮りおろしでレポートされているあたりは、本書が持つ広いネットワークならではの記事といえよう。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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