エネルギー密度2倍のEV用バッテリーを開発へ…経産省が計画

次世代蓄電池・次世代モーターの開発
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経済産業省は11月11日、次世代蓄電池・次世代モーターの開発プロジェクトの内容をまとめた研究開発・社会実装計画を策定したと発表した。

自動車の利用段階におけるCO2排出量削減に向けては、自動車の電動化が不可欠となっている。経済産業省では、電動車の重要な部品である蓄電池やモーターについて高性能化、省資源化、リサイクルに関する研究開発を推進し、自動車分野における脱炭素化と産業競争力強化の実現を目指す。

計画では航続距離などに影響するエネルギー密度が現在の2倍以上となる700~800Wh/L以上の高容量系蓄電池などの高性能蓄電池やその材料を研究する。コバルトや黒鉛などの使用量低減を可能とする省資源材料や、材料の低炭素製造プロセスなども開発して自動車の電動化を促進する。

また、リチウムイオン蓄電池から競争力のあるコスト、蓄電池材料を実用化するいため、再利用可能な品質のリチウム70%、ニッケル95%、コバルト95%を回収する技術の確立を目指す。

モーターシステムではシステム平均効率85%の高効率化や小型・軽量化・パワー向上に向けて材料やモーター構造・インバータ・冷却技術などの革新技術を開発し、モビリティにおける電気利用の効率化を目指す。

《レスポンス編集部》

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