【グッドイヤー ICE NAVI 8 試乗】あの日のヒヤッ!とを忘れない レスポンス女性編集者、スタッドレスタイヤの重要性を学ぶ

そもそもスタッドレスタイヤって?

「ICE NAVI 8」は氷上性能が劇的に向上

降雪地はもちろん、ほぼすべての人にオススメできる

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グッドイヤー新型スタッドレスタイヤ「ICE NAVI 8」試乗
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  • ICENAVI8を装着したトヨタアルファード
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そろそろ年末に向けてスタッドレスタイヤの購入を検討したい時期。特に近年は地球温暖化の影響からか予想外の大雪に突然見舞われる地域もめずらしくないため、万一に備えるという意味でも早めに準備したいものだ。グッドイヤー新型スタッドレスタイヤ「ICE NAVI 8」試乗グッドイヤー新型スタッドレスタイヤ「ICE NAVI 8」試乗

筆者も最近は、各メーカーのホームページなどでスタッドレスタイヤの購入に向けて色々と調べていたところだが、そんな矢先にResponse編集部から「グッドイヤーのスタッドレスタイヤを試してみませんか?」と、ウソみたいにちょうどいいタイミングで連絡を頂いた。この“ちょうどいい”と思った理由は、雪上性能も重要だが、実のところ最新のスタッドレスタイヤがドライ路面で、どの程度の性能とフィーリングを有するのか知りたかったから。グッドイヤー新型スタッドレスタイヤ「ICE NAVI 8」試乗グッドイヤー新型スタッドレスタイヤ「ICE NAVI 8」試乗

過去の経験からしてもスタッドレスタイヤのドライ性能に満足した記憶はないし、このグッドイヤーの新製品ICE NAVI 8の前進となるICE NAVI 7のドライ性能の評判が良かったことも気になっていた。

そして取材当日、担当編集の保知明美さんがグッドイヤーICE NAVI 8を履いたトヨタ アルファードに乗って現れた。聞けば、クルマは好きでもまだまだ知識不足で目下猛勉強中という新人さん。それ故なのか、軽く挨拶を済ませた直後、こんなことを言い出した。ICENAVI8を装着したトヨタアルファードICENAVI8を装着したトヨタアルファード

「以前、冬の時期に友人とドライブにでかけたとき、何も気にせずノーマルタイヤのまま出かけたところ、行き先の山道でうっすらと雪が積もっていて、ブレーキの効きが悪く滑る感覚を体験しました。もし、前方にクルマがいたら、ぶつかっていたのかと思うと“ヒヤッ”としたことを思い出します。そのときにはじめてスタッドレスタイヤの重要性を感じました。でも、スタッドレスタイヤの選び方がよく分からないので、その点も踏まえてご教示お願いします!」モータージャーナリスト野口優氏(左)とレスポンス編集部員の保知明美モータージャーナリスト野口優氏(左)とレスポンス編集部員の保知明美

と、いきなり筆者に先生役を務めろというのだ。なんだか気恥ずかしい気もするが、知っている範囲であれば、という前置きをしたうえで質問に答えていくことにした。

そもそもスタッドレスタイヤって?

ICENAVI8を装着したトヨタアルファードICENAVI8を装着したトヨタアルファード

保知:スタッドレスタイヤを購入するとき、何を基準にすればいいんですか?メリットやデメリットも教えてください。

野口:雪上や凍結路面での性能がもっとも重要だと思うけど、それはどのメーカーもホームページやカタログで強く謳われていますよね。だから、前進となる製品からどれくらい進化しているのか読み取る必要があります。

だけど、多くの人がそうだと思うけど、降雪地帯に住んでいる人以外は、ドライ路面でのフィーリングも気になるはず。スタッドレスタイヤの場合、構造上、従来の夏タイヤと比べると、どうにも柔らかすぎて、曲がるときや止まるときに不安定に感じてしまいます。ICENAVI8を装着したトヨタアルファードICENAVI8を装着したトヨタアルファード

保知:ブレーキの効きが悪くなるということですか? 今回のアルファードのようなクルマだと余計そうなりますよね?

野口:基本的にはそう。だけど、今こうして走っていてもこのICE NAVI 8は、すごくしっかりしていて、ほぼ思った通りに止まりますね。しかも、ちょっと前までありがちだった、腰砕け感みたいな印象はほとんどない。アルファードは背が高いから高重心なのに、ハンドルを切っているときでもグリップ感はちゃんとあるし、極度に捩れるようなこともない。ロードノイズも抑えられていて、夏タイヤから履き替えても思っていたよりも違和感を感じませんね。ICENAVI8を装着したトヨタアルファードICENAVI8を装着したトヨタアルファード

保知:スタッドレスタイヤは摩耗しやすいですか? 今シーズンが終わったら次のシーズンも使えるんですか? それとも一年中スタッドレスタイヤで走っていても問題ないですか?

野口:矢継ぎ早にくるね~(笑)。

保知:もったいなくないですか? 以前、スタッドレスタイヤは1シーズンを終えて保管しておくと次のシーズンは性能が落ちているから使わないほうがいいって聞いたことがあります。

野口:ずいぶん前の話だね、それ(笑)。今は製造から何年も経過したタイヤでもそれほど変わらないことがタイヤ公正取引協議会の共催試験(氷上制動の低下度合いの検証試験)で確認されています。現在を100%とすると、1年前のスタッドレスタイヤでも100%、2年前だと99%という値が公表されていますよ。

保知:摩耗のほうはどうなんでしょうか?

野口:スタッドレスタイヤの開発において、雪上や氷上性能と同じレベルで耐摩耗性は重要視されているのは今の時代、当たり前なんです。だから、それほど心配する必要はありません。実際このICE NAVI 8は前モデル比で3%も改善されているとのことです。

「ICE NAVI 8」は氷上性能が劇的に向上

グッドイヤー新型スタッドレスタイヤ「ICE NAVI 8」試乗グッドイヤー新型スタッドレスタイヤ「ICE NAVI 8」試乗

保知:ところで、このICE NAVI 8の特徴って何かありますか?

野口:まず、前モデル(ICE NAVI 7)よりもはるかに氷上性能が上がっていることですね。特に氷上におけるブレーキとコーナリング性能の進化は著しいようです。元々、全体的にバランスのいい性能をもっていたところに、氷上性能を劇的に向上させたことがポイントですね。そのうえでノイズやライフ性能も引き上げているから、かなりユーザーに寄り添った改善がなされていると思います。

グッドイヤー新型スタッドレスタイヤ「ICE NAVI 8」試乗グッドイヤー新型スタッドレスタイヤ「ICE NAVI 8」試乗

保知:左右非対称パターンの仕組みや効果は?

野口:実にいい質問ですね~。私はグッドイヤーの開発陣ではありませんから、偉そうには言えませんが、これはICE NAVI史上初の試みで、アシンメトリックNAVIパターンと呼ばれています。

特徴を簡単に説明すると、非対称パターンにすることによって、ブロック毎の目的を明確化させて、それぞれに高い効果を発揮させるということです。均等なパターンでは不可能だったことが、非対称にすることで飛躍的に性能が向上します。

マルチ・ディレクショナル・エッジ 多方向にラグ溝やスロットを配置することにより、氷上ブレーキ時の引っかき効果を発揮マルチ・ディレクショナル・エッジ 多方向にラグ溝やスロットを配置することにより、氷上ブレーキ時の引っかき効果を発揮

保知:細かい溝が組み合わされていますが、これは何故?

野口:これまたマニアックな質問(笑)。アウト側のブロックを見ると分かりますが、直線と波線状の2つにはそれぞれ異なった役割があって、直線はエッジ効果を高めて装着初期から氷上でのトータル性能を確保するもの。波線状のほうは氷上路面でのグリップと倒れ込みを制御するためのようです。

保知:前モデル比で前後のトータルエッジ成分が7%アップしたと書いてありますが。

野口:それ、すごく大切なポイントです。分かりやすく言うと、氷上ブレーキ性能を大きく向上させるのが目的です。氷上や雪上に限りませんが、まずはクルマを停止させることが極めて重要。止まれないなら走れないということです。具体的にはピッチ数を21%アップさせたことにより、ICE NAVI 7比で7%アップしているようですね。かなり綿密に設計されている証しです。

車重がある大型ミニバンとの相性もバッチリ

レスポンス編集部員の保知明美レスポンス編集部員の保知明美

保知:では、ICE NAVI 8は、どのような人にお奨めできそうですか?

野口:やっぱり、かなり氷上と雪上性能にこだわっているから基本的には降雪地向けと言えますが、今日乗った印象からすると、ほぼすべての人にオススメしてもいいと思いましたね。何しろ、これだけドライ路面での印象がいいスタッドレスタイヤははじめてです。

保知:先ほどもおっしゃっていましたが、アルファードのような大型のミニバンとの相性も良さそうですよね?

野口:本来ならタイヤにとって厳しい条件が突きつけられているはずなのに、スタッドレスタイヤにありがちなネガティブな印象がほとんどありません。本当に不思議なくらい。やっぱりICE NAVI 8の非対称パターンとピッチ数、そしてエッジ成分による効果でしょうね。重心が高く車重もある大型のミニバンでもしっかりした印象を与えてくれます。これなら都市部に住んでいる人が長い距離移動してウインタードライブに出かけていっても不満は出ないはず。むしろ頼もしさを感じるかもしれません。驚きです。

それに、グッドイヤーの広報担当の方に訊いたところ、タイヤに人一倍拘りのある販売店の店長が、ヴェルファイヤにICE NAVI 8を履かせてテストした際、大絶賛だったらしいのです。まず高速道路では剛性感に感動、これだけの剛性が有ると逆にスケートリンク試乗で心配はと思ったが、あっさり裏切られ素晴しい氷上性能に感動したようです。普段は高性能タイヤのアシンメトリック5をミニバンに履いているほどの人なのに、それと比べてもICE NAVI 8はミニバンとの相性が良いと太鼓判を押したというから相当だと思います。

日本の雪質にはスタッドレスが正解 季節ごとに履き替えることが何よりも大切

モータージャーナリスト野口優氏モータージャーナリスト野口優氏

保知:ちなみにオールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤの違いとは? 1年中スタッドレスタイヤを履いていても問題ない?

野口:基本的にオールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤは役割が違います。最近のオールシーズンタイヤは雪上性能が高くなっているのは確かですが、本格的な雪や凍結路面では、当然スタッドレスタイヤのほうが適しています。だから冬に安心感を高めたいならスタッドレスタイヤを選択するべきでしょうね。グッドイヤー新型スタッドレスタイヤ「ICE NAVI 8」試乗グッドイヤー新型スタッドレスタイヤ「ICE NAVI 8」試乗

その一方、年中履きっぱなしで、突然の雪でも慌てたくないのであればオールシーズンタイヤを選んでもいいと思います。ただ、気をつけたいのは、スタッドレスタイヤの場合、ドライ性能がいくら良くてもウエット性能ではどうしても差が出てしまいますし、やはり夏のような路面温度が高い状況での使用はお勧めできません。夏はサマータイヤがベスト! 続いてオールシーズンタイヤという選択もあり、という順ですね。レスポンス編集部員の保知明美レスポンス編集部員の保知明美

今回、想定外の季節に冬タイヤの試乗という、例外的な企画をレスポンス新人編集者から依頼を受けたものの、グッドイヤー ICE NAVI 8のおかげでスタッドレスタイヤの進化が著しいレベルに達していることを思い知らされた。

いや、正確に言うなら、ICE NAVI 8の出来の良さに衝撃を受けているところだ。こうした機会を設けてくれた保知さんに感謝しなければならない。そして読者の皆さんには、是非お試しあれ!と最後に付け加えたい。

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野口 優|モータージャーナリスト
1967年 東京都生まれ。1993年に某輸入車専門誌の編集者としてキャリアをスタート。後に三栄書房に転職、GENROQ編集部に勤務し、2008年から同誌の編集長に就任。2018年にはGENROQ Webを立ち上げた。その後、2020年に独立。25年以上にも渡る経験を活かしてモータージャーナリスト及びプロデューサーとして活動中。

《野口優》

野口優

1967年 東京都生まれ。1993年に某輸入車専門誌の編集者としてキャリアをスタート。後に三栄書房に転職、GENROQ編集部に勤務し、2008年から同誌の編集長に就任。2018年にはGENROQ Webを立ち上げた。その後、2020年に独立。25年以上にも渡る経験を活かしてモータージャーナリスト及びプロデューサーとして活動中。

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