ランボルギーニ『カウンタックLP500』、1台限りで甦る…シェイクダウン完了

ピレリのテストコース「ヴィッツォーラ」が初走行の舞台

オリジナルのLP500は1971年にデビュー

完成までの期間は3年以上

ランボルギーニ・カウンタック LP 500
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ランボルギーニは10月20日、1台だけ復刻生産した『カウンタックLP500』(Lamborghini Countach LP500)が初走行を行った、と発表した。

ピレリのテストコース「ヴィッツォーラ」が初走行の舞台

この初走行は、「カウンタックLP500:シェイクダウン」と題して、イタリアのヴィッツォーラ・ティチーノ サーキットにおいて行われた。初走行には、1台限りの復刻生産を依頼したコレクターと、開発に携わったランボルギーニやサプライヤーの関係者が出席した。

イタリアのヴィッツォーラ・ティチーノ サーキットは、ピレリのテストコースだ。今回のプロジェクトにピレリが参画していたこともあり、ヴィッツォーラ・ティチーノ サーキットでのカウンタック LP500の初走行が実現した。

初走行では車両のオーナーが、カウンタックLP500のステアリングホイールを握り、ヴィッツォーラ・ティチーノ サーキットを数ラップした。オーナーにとっては、非常に感動する時間になったという。今回のプロジェクトを主導したランボルギーニのクラシックカー部門「ポロストリコ」のジュリアーノ・カッサタロ氏は、「オーナーと一緒に祝うこと、そしてその製作に多大な時間を費やしたサプライヤーと、実車が動いているのを見る興奮を共有することが重要と感じた」と語る。

オリジナルのLP500は1971年にデビュー

ランボルギーニは1971年3月、ジュネーブモーターショーにおいて、カウンタックLP500を発表した。カウンタックLP500は、1974年からの量産型とは異なるプロトタイプだった。フレームは量産型の鋼管組み立てではなく、プラットフォームシャシーで、排気量4971ccのV型12気筒ガソリンエンジンはワンオフ。エンジンへのエアインテークは、サメのエラ穴を模したデザインだった。

ジュネーブモーターショーでの発表後、カウンタックLP500は、市販モデルの開発のためのテスト車両として使用された。そして、3年間の開発期間を経て、カウンタックLP500は1974年3月、衝突試験を行い、その生涯を終えている。

今回のプロジェクトには、カウンタックLP500の1971年のデビューから、50周年を祝福する意味も込められているという。ランボルギーニ・カウンタック LP 500ランボルギーニ・カウンタック LP 500

コレクターから復刻生産の打診を受けて当時の資料を調査分析

2017年末、ランボルギーニのあるコレクターからポロストリコに、カウンタックLP500の復刻生産が可能かどうか、打診があった。2015年にランボルギーニが立ち上げたのが、ポロストリコだ。ポロストリコは、『350GT』や2001年に生産を終了した『ディアブロ』など、クラシックランボルギーニの修復や認証を専門に行う。クラシックランボルギーニを可能な限りオリジナル状態に保つことを目指している。

コレクターからの打診を受けて、ランボルギーニは数か月をかけて、当時の資料を調査し、詳細な分析を行った。車両のディティールや技術的仕様が重視され、写真や文書、デザイン原画などが、オリジナルのカウンタックLP500を可能な限り正確に復元するために参照された。またピレリが、オリジナルのカウンタックLP500のタイヤを再現するために、アーカイブ資料を提供した。

作業は、プラットフォームシャシーの製作から開始された。ポロストリコは、当時の製造方法を尊重するために、作業の進め方も当時のスタイルにこだわった。車体の生産も当時と同じ手順で行い、その分析にはさまざまな最新の機器が使用された。部品には、ランボルギーニのスペアパーツや復元されたコンポーネントが使用された。

完成までの期間は3年以上

当時と同じアプローチとして、1:1のスケールモデルも製作された。これは、車体の正確なボリュームを再現するのが目的だ。このために、量産型の『LP400』の第1号車の3Dスキャンを実施した。これには2000時間の作業が必要で、インテリアも同じ手順で行われた。

カウンタックLP500のタイヤを再現するにあたり、ピレリとの1963年から続くコラボレーションが重要な役割を果たした。ピレリのアーカイブに保存されている画像と資料のおかげで、カウンタックLP500に装着された「CinturatoCN12」を忠実に再現することができたという。カウンタックLP500用のピレリ製タイヤは、フロントが245/60R14、リアが265/60R14サイズ。1970年代と同じトレッドパターンとデザインを持つが、タイヤの内部には、最新のコンパウンドと構造が導入されている。

ボディカラーに関しては、当時の資料を慎重に分析した結果、オリジナルのイエローを作り出すことが可能になった。カウンタックLP500は完成までに、2万5000時間(約3年)以上の作業を必要とした、としている。

なぜ今、EV/PHEVが注目されるのか……

《森脇稔》

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