ルノーが移動ホテル提案、5つ星の快適を追求 8月27日実車発表へ

新型コロナによるキャンピングカーの需要増に対応

ベンチシートがベットに早変わりし取り外しも可能

5つ星のキャンピングカー体験を

ルノー・ヒッピー・キャビア・ホテル
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ルノーは、8月27日にドイツで開幕するデュッセルドルフモーターショーにおいて、コンセプトカーの『ヒッピー・キャビア・ホテル』(Renault HIPPIE CAVIAR HOTEL)を初公開する。8月13日、ルノーが発表した。

ヒッピー・キャビア・ホテルは、ルノーの主力商用車のひとつ、『トラフィック』に2022年に設定予定のEVをベースにしたキャンピングカーの提案で、5つ星ホテルに匹敵する快適さと設備を追求している。

新型コロナによるキャンピングカーの需要増に対応

欧州の主要都市では、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大によるロックダウンが繰り返された。そのため、宿泊施設の制約を受けずに旅行に行きたいというニーズは、かつてないほど高まっているという。

このニーズに適しているのが、キャンピングカーだ。ルノーのデザインチームは、あらゆる旅に必要なスペース、快適さ、モジュール性を備えた「遊牧生活」を可能にするために、トラフィックのEVをキャンピングカーのベース車両に選択した。トラフィックのボディサイズは、駐車を容易にしているという。

トラフィックは、パワフルで表現力豊かなフロントエンドを備えたデザインが特長だ。コンセプトカーのヒッピー・キャビア・ホテルでは、「アーモンドフレーク」と呼ばれるキラキラと輝くウォーターグリーン色で、ボディの前半分を塗装した。ボディ後ろ半分は、「アルマイトシルバーグレー」で仕上げている。ルノー・ヒッピー・キャビア・ホテルルノー・ヒッピー・キャビア・ホテル

ベンチシートがベットに早変わりし取り外しも可能

ヒッピー・キャビア・ホテルの内装デザインは、洗練された天然素材を豊富に用いた5つ星ホテルの客室から着想を得ている。ダッシュボードには、籐と革のバンドをあしらう。エキゾチックな木材、天然繊維(リネンとウール)、植物ベースのフォーム材などの素材が使用された。日本の和紙も用いられ、建築的で現代的なスタイルを追求する。色と素材は、1960年代の楽観主義と自由を体現しているという。

ヒッピー・キャビア・ホテルでは、ベンチシートがベットに早変わりし、取り外して車外に移動させることができる。ベッドの大きさは、長さが1950mm、幅が1450mmとした。

テールゲートを開けると、カーテンが現れ、乗員のプライバシーを守り、悪天候から乗員を保護する。シートアレンジによって、ベンチシートとコーナーアームチェアでラウンジエリアを作ることも可能。コーヒーテーブルと2つの取り外し式の背もたれを備えた屋上テラスからは、周囲の景色を眺めたり、天体を観測したりすることができる。屋上には、専用のハシゴを使ってアクセスする。

5つ星のキャンピングカー体験を

ヒッピー・キャビア・ホテルは、5つ星ホテルに匹敵するサービスで厳選された体験を提供する、と自負する。顧客が指定した場所に、シャワー、洗面所、充電システムなどを配達したり、オンライン注文によるコンシェルジュサービスでは、ドローンで配達したりすることも想定している。

また、自転車レンタルなどの追加サービスも用意される。ルノーは、需要が急増している時に、5つ星のキャンピングカー体験を提供していく、としている。

《森脇稔》

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