ピニンファリーナ、未来のシューティングブレーク提案…自動運転EVで

サイドドアはなくリアから室内へ

乗員の好みなどに応じて自動運転モードを切り替え

ガラスに表示された情報にタッチして詳細を確認できる

ピニンファリーナ・テオレマ
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ピニンファリーナは7月14日、VRテクノロジーを使用して開発されたバーチャルコンセプトカー『テオレマ』(Pininfarina Teorema)を発表した。

テオレマは、スイスのWayRay社と共同開発された。WayRay社は、2012年に設立されたスタートアップ企業だ。本社をスイス・チューリッヒに置く。250人以上の従業員を雇用しており、ロシア、中国、米国、ドイツにオフィスを構える。AR(拡張現実)技術を導入した自動車向けヘッドアップディスプレイなどを開発している。

テオレマは、ユーザーエクスペリエンスを追求した自動運転のEVコンセプトカーだ。AI(人工知能)や5Gなど、最新のテクノロジーを組み合わせて、乗員を新しい体験に向けて駆り立てる一方、渋滞やその他の不満なしに、移動の喜びを提供することを目指している。

イタリアと中国・上海のデザインチームは、エクステリアを設計する前に、車内に快適な広いスペースを確保できる電動スケートボードシャシーを導入することを決めた。電動スケートボードシャシーは、モーターを前後アクスルに搭載し、バッテリーをその間のフロア下に配置する。プロジェクトの過程では、ピニンファリーナのバーチャルラボが活用された。

サイドドアはなくリアから室内へ

テオレマは、独自の風洞施設によって、CFD(数値流体解析)評価を通じて空力性能を検証した。上から見ると、テオレマは3つの部分に分かれている。中央の居住空間とボディパネルの間には、外気が通る空間があり、空気が車両全体を流れる。その形状は、通過する空気の流れを加速させる。リアエンドのダクトは、空力性能を向上させ、抗力を減らして電費効率を向上させるという。

また、そのデザインは、「シューティングブレーク」を連想させる。「シューティング」は銃による狩、狩猟、ハンティングを意味し、「ブレーク」は野生の馬を馴らすために引かせた馬車を意味する。

テオレマの全長は5400mm、全高は1400mm。乗員が移動途中での体験を共有できるようにすることと、プライバシーの空間を確保することが目標に掲げられた。サイドドアがないため、車内にアクセスする場合、リアが開き、歩いて車内に入る。

乗員の好みなどに応じて自動運転モードを切り替え

シートレイアウトは前席が1脚、その後方に、2列目シートが2脚、3列目シートが2脚配置された。2列目シートの背もたれを倒して、3列目シートとフラットな空間を作り出すことができる。乗車定員は5名だ。

また、乗員が休憩したり眠ったりするために、プライベートバックスペースに変えられる。室内の側面は、サイドドアがないため、乗客が背もたれとして使用できる。これにより、車の剛性と軽量化も実現しているという。

テオレマは、完全自動運転車だ。乗員の好みや走行状況に応じて、ドライブモードを切り替えることができる。自動モードでは、ドライバーは必要ない。5名の乗員は、充分な距離を保ちながら、向き合うことができる。この時、内装色は統一されたカラーに変化する。RESTモードの場合、インテリア全体がソーシャルスペースになり、乗員は好きな位置に移動できる。

ガラスに表示された情報にタッチして詳細を確認できる

WayRay社のテクノロジーにより、鮮やかな仮想映像が現実世界と一致し、乗員は交通情報や興味のある場所などについて知ることができる。乗員はフロントガラスとサイドガラスに表示された情報にタッチして、詳細を確認したり、他の乗員と共有したりすることもできる。

ユーザーエクスペリエンスと安全性の面には、コンチネンタルが参画した。各スイッチは、ドライバーがボタンの上に手を置いたときにのみ表示される。各スイッチの形状はわずかに異なるため、ドライバーはボタンを簡単に認識できるという。

リアにスマートガラスを使用することで、乗員はプライバシーを享受し、外部からの光を調整することができる。折り畳み式のフラットシートのおかげで、快適な「繭」を作ることができるという。

ポルトローナ・フラウが手がけたシートは、最大限のリラクゼーションを追求し、乗員がストレッチしたり、着替えたりできるように設計された。 シートは平らに折り畳むことができ、ベンチシートやベビーベッドになる。

《森脇稔》

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