叡山電鉄の保線用電車を公開…京都市電の足回りを持つデト1000形 7月17日

保線用電車としては珍しい吊掛け駆動となっているデト1000形1001号。現在の集電装置はZ型パンタグラフだが、竣工時は当時の集電方式に合わせたポール式だった。保安装置を装備していないため、運用は営業列車が運行されない時間に限られる。
  • 保線用電車としては珍しい吊掛け駆動となっているデト1000形1001号。現在の集電装置はZ型パンタグラフだが、竣工時は当時の集電方式に合わせたポール式だった。保安装置を装備していないため、運用は営業列車が運行されない時間に限られる。

叡山電鉄(叡電)と京阪カードは7月7日、叡山電鉄「デト1000形1001号」の撮影会を7月17日に修学院車庫(京都市左京区)で開催すると発表した。

同車は、枕木や砕石、レールの運搬に使われている保線用電車で、京都市電600形の足回りを流用し、1974年2月に武庫川車両で製造された。叡電では1両のみの存在だが、当時は京福電気鉄道(京福)の路線であったため、嵐山線用の同型車として京福モト1000形1001号も登場している。

普段は、営業列車が運行されない夜間を中心に運用されるため、叡山電鉄ではヴェールに包まれたような存在だったが、2021年4月に初めて一般に公開され好評を得たことから、今回、リクエストに応えて2度目の公開となった。

開催時間は10時30分~12時(午前の部)、13時30分~15時30分(午後の部)で、車庫内でのフォトランや鉄道グッズ販売会も行なわれる。

午前・午後各40人を募集し、参加費用は3000円。申込みは、7月9日12時から7月14日23時59分まで京阪カードの通販サイト「e-kenetマーケット」で先着順に1人につき2人まで受け付ける。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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