◆唯一無二のデザインを持つGTフェンダー
86にワイド感を注入する象徴的パーツとなる

同社のデザインセンスを推し量るには、現行86の外装パーツを見ていくのがもっとも近道だろう。そこで展示車両の各パーツ群をあらためて紹介して行くこととしよう。
86用のエアロパーツとしては後発メーカーだったアーティシャンスピリッツ、それだけに個性的でインパクト十分なパーツデザインにこだわった。その象徴的な部分が“ワイド感”だ。GTフェンダーキットと呼ばれる存在感満点のワイドフェンダーをラインアップ、フロント=50mm、リア=80mmのワイド化をこなす、個性的なパーツだ。フロントは純正交換タイプとなる。
特にそのワイド感をリアルに感じるのは、右サイドのリアフェンダーだ。フューエルリッドパネルとの段差はかなり深く、フェンダーのワイド感を強く感じさせる。フェンダーの膨らみ感に加えエアスクープの大胆なデザイン処理などもあり、サイズ以上のふくよかさを感じさせるフェンダーとした。86のフォルムをワイドに演出することに成功し、純正には無いシルエットが楽しめるパーツ群となっている。また、フロント&リアフェンダー後部のエアダクトにはカーボンパーツ(FRPバージョンもあり)を採用するなど、細部までスポーティでインパクト十分。
◆フロントセクションにも個性的なバンパーを用意
サイドスポイラーもインパクト重視の形状

中でも、印象的なパーツがフロントバンパーだ。フロントセクションのイメージを大きく変えることができるこのパーツは、リップ部分を大きく張り出したボトムヘビーのローシルエットが印象的。15mmのダウン量を持ち、フォルムをロー&ワイドに演出するには絶好のパーツ。また、グリル開口部分にも個性的な造形を施すなど、他にはないインパクト十分なフロントセクションを作ることができるエアロパーツとなっている。
サイド部は、GTフェンダーキットに合わせて用意されるサイドアンダースポイラーを装備する。サイドステップ底部に取り付ける形状ながら、大きく跳ね上げた後部のデザインを持ち、GTフェンダーにも負けない個性を発揮(ノーマルフェンダー用のサイドステップも別途用意あり)。
◆リアビューのボリューム感も見どころ
2種類のウイングも好みでセレクト可能

また、アッパー系としてはGTウイングを装備する。2本足のスポーティなデザインのウイングはVOLTEXとのコラボ商品でシャープなリアビューを作るのに一役買っている。同パーツに加えて別途、同社オリジナルのリアウイングもラインアップ。好みでセレクトできるバリエーションの豊富さも同社の魅力でもある。
86を個性的に彩るアーティシャンスピリッツのエアロパーツ群。ワイド感を前面に押し出したアレンジを求めるなら他社のパーツ群では得られないチョイスとなるだろう。デビュー予定のGR86対応のパーツ群もリリースが予定されているのでこうご期待だ。