ホンダe と N-ONE、レース参戦コンセプトモデルが完成…4月20日実車初披露

ホンダe × eドラッグ(左)とN-ONE × Kクライム
  • ホンダe × eドラッグ(左)とN-ONE × Kクライム
  • N-ONE × Kクライム
  • ホンダe × eドラッグ
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ホンダアクセスが「東京オートサロン2021 バーチャルオートサロン」に出展した、『ホンダe』と『N-ONE RS』ベースのレース参戦コンセプトモデルが完成。4月20日からホンダウェルカムプラザ青山にて初披露する。

ホンダアクセスは、1月15日からオンラインで開催された「東京オートサロン2021 バーチャルオートサロン」に「“オモシロイ”スポーツのコレマデとコレカラ」をテーマに2タイプのコンセプトモデルを出展。「オモシロクなきゃ!」をキャッチコピーに、『ホンダe』と『N-ONE RS』をベースに、将来のレースイベント参加を見据えたコンセプトモデル2台をバーチャルで紹介した。今回、ドラッグレース参戦スタイルの『ホンダe × eドラッグ』とヒルクライムレース参戦スタイル『N-ONE × Kクライム』が完成。ホンダウェルカムプラザで実車を初披露する。

ホンダe × eドラッグ

スタートから一直線にゴールめがけて猛ダッシュし、数秒から十数秒で勝負が決まるドラッグレースで重要なのは車体の軽さ。eドラッグはCFRP製のパーツをボディパネルに多用し、軽量化を図った。中でもフロント回りはバンパー、フード、フェンダーを一体成形カウルとし、取付構造の簡素化、大幅な軽量化を実施。リアバンパーとテールゲートもCFRP製のパネルに変えたほか、タイヤハウスを切り、インナーフェンダーなど内蔵物も取り外している。また、フロントとサイドとリアのウインドウはアクリル製に。後席は取り外し、フロントシートはKIRKEY製のアルミバケットシートに換装。内装材、防振・吸音材も徹底的に剥ぎ取るなど、トータルで軽量化を図っている。

足回りは旧型シビックを参考に、直進安定性を高めるため、ワンオフのサスペンションに換装。ロアアームもピロボール式とすることで、調整幅を持たせている。さらに、モーターが生み出す強力なトルクを余さず推進力に変えるため、車体の前後重量バランスを最適化。駆動輪を空転させずに猛然とダッシュできるようチューニングを図っている。

タイヤはM&Hレースマスターのドラッグレーシングスリックをリアに装着し、ホイールは初代『NSX』がフロント側に採用していた17×7JJ鍛造アルミを採用。さらにスタートの直前に前側のブレーキをロックし、リアタイヤを意図的にホイールスピンさせて温度を高め、路面との密着性を高めるためのラインロックも装備する。このほか、6点式ロールバーや4点式シートベルトを装備。国内のドラッグレースのレギュレーションを考慮した内装の仕立てとしている。

N-ONE × Kクライム

コーナーが連続する山道を全速力で駆け上がり、速さを競うヒルクライムレース。足回りに求められるのは、果敢にコーナーを攻めることができるコーナリング時の安定感だ。Kクライムの足回りは、勾配を伴うコーナーでの安定性を磨く専用チューニングを施した車高・減衰調整式ダンパーに換装。タイヤは前後ともYOKOHAMA ADVAN FLEVAの165/55R15タイヤを装着。ホイールは初代『N-ONE モデューロX』用の15×5.0Jのアルミホイールを装着する。

ボディは軽量化を追求するとともに、ユーザーが自分のクルマに部分的に取り入れることができそうと感じられるよう意識してカスタマイズした。グリルと前後バンパー、フードをCFRP製に換装。フードのみノーマルと同じ形状で、それ以外は空力にも配慮した専用デザインとしている。テールゲートスポイラーも専用開発。今後、実走を重ねて空力を確認しながら形状を改良していく予定だ。また、ホイールインセットを変更することで、よりワイドなスタンスを実現。それに伴い、専用にデザインしたオーバフェンダーを装着している。

またKクライムは1983年発売の『シティ・ターボII』へのオマージュとして、アッパーグリルの開口形状やHマークの配置を左右非対称にデザイン。このほか、リアバンパーに合わせたデュアルセンター出しのエクゾーストシステム(ワンオフ)や6点式ロールバーを装備している。

展示期間は4月20日から30日および5月10日から17日。期間中はこの2台に加え、アーバンなアウトドアスタイル『フィットe:HEVクロスターカスタム』、トレーラー風カフェスタイル『N-VANカスタム 3rd Place VAN』、自由なVAN LIFEスタイル『N-VAN × TRIP VAN』、バーチャルオートサロンに出展したカスタムモデル計5台を展示する。

《纐纈敏也@DAYS》

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