水害に強い機械式駐車、新明和が発売---常時2m以上に車両を格納

冠水対策仕様「ループパーク」(イメージ)
  • 冠水対策仕様「ループパーク」(イメージ)
  • 出入口独立型「ループパーク」

新明和工業は、スペース創造型パーキングシステム「ループパーク」のラインアップに業界初となる「冠水対策仕様」を追加し、2月1日から販売を開始する。

近年、国内各地で台風や記録的豪雨による水害が頻発しており、河川の増水などによる冠水被害も増加。機械式駐車設備は国内で累計約58万基が設置されているが、自然災害における被害を最小限に抑える対策が望まれている。

今回、同社が開発した冠水対策仕様は、多段方式機械式駐車設備では国内初となる冠水対策を織り込んだ仕様となる。ゲート閉動作後、入庫した車を上昇させる動作を加えることで、常時地上から2m以上の高さに駐車する仕様を採用。海抜の低い地域でも、従来型と比べて浸水被害を抑制できる。

あわせて、通常接地面周辺に設置する制御盤を地上2m以上の高所に移設するとともに、スイッチ類も防水性能の高い機器を採用するなど、冠水対策を施した。また、冠水状態解除後、保守員の目視による安全確認とともに操作を行える「緊急対応モード」を搭載。運転操作盤は通常操作用に加えて保守操作用としても使える予備盤を2メートル以上の高さに追加設置し、冠水状態解除後、速やかに復旧できる構造とした。

大型ハイルーフ車11台収容タイプを1基設置した場合の標準価格(税別)は3500万円。

《纐纈敏也@DAYS》

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