四輪総合で初日(および初日終了時)首位に立ったのは、X-raid MINI JCW TEAMのカルロス・サインツ(マシンはMINI JOHN COOPER WORKS BUGGY)。息子がF1ドライバーとして活躍する今、ラリー界の重鎮たる父に関してはサインツ・シニアと呼んだ方がいいのかもしれないが、フォルクスワーゲン(2010年)、プジョー(2018年)、そしてMINI(2020年)で計3回のダカール制覇を誇るスペインの英雄は、MINIとともにサウジ大会連覇を目指す。
“日本勢”というところでは、四輪市販車部門のトヨタ車体(TEAM LAND CRUISER TOYOTA AUTO BODY)、トラック排気量10リットル未満クラスの日野(HINO TEAM SUGAWARA)、そして二輪のホンダ(Monster Energy Honda Team)といったところにそれぞれ“連覇”の期待がかかる。トヨタ車体と日野は部門/クラスにおける長期の連覇を継続中。ホンダは昨年、2013年大会からのワークス参戦再開後では初となる二輪総合優勝を飾り、KTMの超長期政権に終止符を打った。今年は当然、2連覇を照準に据える。