グループ・ルノー(Groupe Renault)はF1イタリアGP決勝日の6日、現在のルノーF1チーム(自陣ワークスチーム)を来季2021年は「アルピーヌF1チーム」へと改称する旨を発表した。ブランド再編に関する動きの一環と見られる。 F1のチーム名、厳密にはコンストラクター名というものの推移や記録統計は難解で、複数解釈が存在したりもするが、ルノーのワークスチームはF1の歴史において何度か姿を現しており、2016年から参戦中の現ルノーF1チーム(今季エントリーリストにおける正式チーム名は「ルノー DP WORLD F1チーム」)は第3次ワークスといえる。チーム本拠は英エンストンで、2002~11年の第2次ワークスの流れを汲む陣営だ(かつてのベネトンがさらなる前身)。 その現ルノーが、来季は「アルピーヌ」のブランドを名乗っての参戦に切りかわる見通しとなった。 最近のF1はチーム名(コンストラクター名)の変更が活発といっていい状況にある。特に自動車メーカー/ブランドの名が付くことが多い印象だ。 ルノーからアルピーヌへの変更は“増減なし”だが、来季は現レーシングポイント(かつてのフォースインディア)がアストンマーティンを名乗ることになっており、2019年から前ザウバーがアルファロメオになってもいる(エントリーリストのチーム名に先行して“次の名”が入っているようなケースもあり、少々ややこしいが)。 ちなみにイタリアGPで優勝したホンダ製パワーユニット搭載陣営の名はアルファタウリ(優勝者ピエール・ガスリー)、今季登場の新名称だが、こちらはレッドブルのファッションブランドの名だ(ここは前トロロッソの時代からレッドブルの系列チーム)。また、名門ウイリアムズはその名こそ残っているが、今回のイタリアGPでウイリアムズ一家がチームから去る節目を迎えたというニュースもあった。 来季登場のアルピーヌF1チーム、ドライバーに関してはエステバン・オコンの継続起用と元王者フェルナンド・アロンソの復活起用が既に決まっており(ダニエル・リカルドはマクラーレンへの移籍が決定済み)、マシンカラーはフランス国旗の配色をイメージしたものになるようだ。なお、ルノーの名もパワーユニットの名称に残るとされる。
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