【フォーミュラE】シーズン決着の6連戦がスタート…ベルリン初戦の優勝はダ・コスタ、5カ月の空白を挟み2連勝

フォーミュラEのベルリン6連戦がスタートを切った。
  • フォーミュラEのベルリン6連戦がスタートを切った。
  • ベルリン初戦(シーズン第6戦)を制した#13 ダ・コスタ。
  • ベルリン初戦(シーズン第6戦)を制した#13 ダ・コスタ。
  • ベルリン初戦(シーズン第6戦)を制した#13 ダ・コスタ。
  • 2位の#36 ロッテラー。
  • 2位の#36 ロッテラー。
  • 3位の#2 バード。
  • ベルリンでの戦いはまだ5戦を残しており、最終戦は8月13日の予定。

フォーミュラEの2019/2020シーズンを決着させる“ベルリン6連戦”が現地5日に始まった。当地初戦となるシーズン第6戦はアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが優勝、約5カ月の空白を挟み2連勝を飾っている。

今年2月までに5戦を終えた状態で、コロナ禍による長い中断を余儀なくされていたフォーミュラEの2019/2020シーズン(第6シーズン、シーズン6などとも呼ばれる)。一定レベルのレース数を実施したうえでシーズンを決着させるために計画され、6月中旬に発表されたドイツ・ベルリンのテンペルホーフ“元国際空港”での無観客6連戦がついにスタートを切った。

ベルリン6連戦(シーズン第6戦~最終第11戦)は、厳密に言うと2連戦が3回というパッケージ。現地8月5~6日、同8~9日、同12~13日という日程でレースを行なっていき、9日間で6レース実施となる。2連戦ごとに“コース”が変わるプランで、第6~7戦は当地従来型コースの逆回りで実施され、第8~9戦は従来通りの周回方向、そして第10~11戦はレイアウトに変更が加わる(周回方向は第8~9戦と同じ)。

参戦は12チーム24台。世界各地の渡航制限の影響や他の参戦シリーズとの日程の兼ね合いと見られる状況等により、ドライバーの変更もいくつか発生している。

ちなみに、中断期間に実施されたリモートeレースで“影武者”を使った一件によって当時の所属チームから実車実戦のシートを剥奪される格好になったドライバー、ダニエル・アプト(当時Audi Sport ABT Schaeffler)は今回、別のチーム(NIO 333 FE Team)から参戦してきた。NIOの実車実戦レギュラードライバーがやむを得ない事情で参戦断念となったため、その代役として起用されている。

5日に実施されたベルリン初戦(シーズン第6戦)では、DS Techeetahのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタがポール・トゥ・ウインを達成。完勝といっていい内容で、2月29日の第5戦から2戦連続のポール・トゥ・ウイン、今季最初の2勝目達成者となっている。

第6戦の決勝2位は日本のレースでも長く活躍していたアンドレ・ロッテラー(TAG Heuer Porsche Formula E Team)、3位にはサム・バード(Envision Virgin Racing)が入った。日産(Nissan e.dams)勢はセバスチャン・ブエミが7位、オリバー・ローランド14位。

DTMチャンピオン経験者で、前出のアプトに代わりAudi Sport ABT Schaefflerから参戦することになったレネ・ラストは10位、アプト(NIO 333 FE Team)は18位だった。

第6戦終了時点のドライバーズランキング首位はダ・コスタ。ここ4戦すべて決勝2位以内という高位安定ぶりで、仮に次戦無得点でも首位をキープできるだけのリードを築いた。まだ5戦も残ってはいるが、ダ・コスタがこのまま好調を維持して自身初王座に辿り着けるかどうかが最注目ポイントになってきている。

*本稿における結果等は日本時間6日12時の時点のもの。

《遠藤俊幸》

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