長野県のしなの鉄道は6月26日、JR東日本から購入した115系電車のうち、2編成が7月に引退することを明らかにした。
4月時点で、しなの鉄道の115系は3両編成16本、2両編成7本が在籍しているが、7月4日に新型車両SR1系が運用を開始したことを受けて、1977年製のS6編成が7月4日限り、1978年製のS23編成が7月3日限りで営業運行を終了する。
ともに国鉄生まれの電車だが、S6編成は、しなの鉄道しなの鉄道線がJR信越本線軽井沢~篠ノ井間を承継して開業した1997年10月1日に運用が開始された最古参車両で、2001年3月にはリニューアルが施されていた。
一方のS23編成は2013年6月に運用を開始した、しなの鉄道としては比較的車歴が浅い車両。115系は3両編成が基本だが、中間車を先頭車化することで2両編成とされた。
なお、これらの引退に伴ない、7月18日にはしなの鉄道本社前(長野県上田市)で「115系解体お持ち帰り体験会」を開催する。受付時間は10~13時で、ドライバーなどで吊り手(4個)、座席の座面(1個)、壁面のフック(2個)、座席札とブラインド(1か所につき4枚)、座席テーブル(1個)を取り外して、持ち帰ることができる。
対象は中学生以上で、20人を募集。参加費用は1万3000円。申込みは7月1日10時から、しなの鉄道のウェブサイトで受け付ける。締切は7月8日17時で、申込みは1人1回まで(1人まで参加可)。申込者多数の場合は抽選となる。