ロータス初のEVハイパーカー、『エヴァイヤ』…実車のようにリアルに見えるコンフィギュレーター導入[動画]

最大出力2000psで最高速320km/h以上

EVハイパーカー世界最軽量の1680kg

フェンダーとルーフのカメラで後方を確認

コンフィギュレーターに高解像度画像とアニメーション

ロータス・エヴァイヤ のコンフィギュレーター
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ロータスカーズは4月15日、2020年後半から生産を開始する予定のEVハイパーカー、ロータス『エヴァイヤ』(Lotus Evija)の顧客に向けて、新開発の「タッチスクリーンコンフィギュレーター」を導入すると発表した。

エヴァイヤは、ロータス史上最もパワフルでダイナミックなロードカーとして、ロータスの運転性能に新たな基準を打ち立てることを目指し、開発を進めている。英国初の完全電気式ハイパーカーとなり、ロータスで初めて電動パワートレインを搭載する。

最大出力2000psで最高速320km/h以上

EVパワートレインのモーターは、4個搭載されており、合計で2000psのパワーと173.4kgmのトルクを引き出す。ロータスカーズによると、2000psのパワーは量産車としては世界最強という。

強力なモーターのパワーは4輪に送られ、0~100km/h加速3秒以下、0~300km/h加速9秒以下、最高速320km/h以上というパフォーマンスを可能にする。走行モードは5種類で、レンジ、シティ、ツアー、スポーツ、トラックが切り替えられる。

バッテリーは車体中央にレイアウトされており、蓄電容量は70kWhと大容量だ。1回の充電での航続は、WLTPの複合モードで400kmの性能を備える。充電は出力350kWの急速チャージャーを利用すれば、18分間で完了する。ロータス・エヴァイヤ のコンフィギュレーターロータス・エヴァイヤ のコンフィギュレーター

EVハイパーカー世界最軽量の1680kg

ボディサイズは、全長4459mm、全幅2000mm、全高1122mm。軽量のカーボンファイバー製モノコックと、ロータスの市販車としては初となるワンピース構造のカーボンファイバーモノコック製シャシーを採用し、車両重量は1680kgに抑えられた。ロータスカーズによると、EVハイパーカーとしては世界最軽量という。

航空機からインスピレーションを得て、エアロダイナミクス性能を追求したデザインを採用。最低地上高は105mmと低い。リアには、ルマンのレーシングカーをモチーフに、「ベンチュリートンネル」が設けられる。それぞれのトンネルは、赤いLEDで縁取られる。夜間には、戦闘機のアフターバーナーに似た視覚的効果を生み出すという。

フロントには、バイプレーンのリップスポイラーを装着する。3つのセクションに分かれており、中央部分はバッテリーパックを冷却するための空気を取り入れる。量産車としては世界で初めて、メインビームとディップビームの両方にレーザー光を使用する。オスラム製のライトモジュールは非常にコンパクトで、薄い縦長デザインとした。レンズの内側には、デイタイムランニングライトを組み込む。

リアには、アクティブエアロダイナミクスを採用する。リアスポイラーは、車両の全高いっぱいまでせり上がる。F1スタイルのドラッグリダクションシステム(DRS)は、トラックモードで自動的に作動する。他のモードでは、スイッチ操作で作動させることもできる。ロータス・エヴァイヤ のコンフィギュレーターロータス・エヴァイヤ のコンフィギュレーター

フェンダーとルーフのカメラで後方を確認

インテリアは、ステアリングホイールの前方に、最新のデジタルディスプレイを装備した。走行モードやバッテリー残量などの重要な情報を1か所にまとめて表示する。センターコンソールには、タッチセンサー式の触覚フィードバックボタンが装備されている。

カーボンファイバー製のバケットシートは、アルカンターラ仕上げ。シートベルトは、4点式ハーネスがオプションだ。ステアリングホイールは、LMPやF1マシンに似たデザインとした。ボタンは直感的にグループ化されており、通話やクルーズコントロールなどの機能が操作できる。

空力性能に配慮して、ドアミラーは装備されておらず、フロントフェンダーにカメラを装着する。ルーフのカメラが捉えた映像とともに、車内の3つのスクリーンに表示する仕組みだ。

コンフィギュレーターに高解像度画像とアニメーション

ロータスカーズは、このエヴァイヤの顧客に向けて、新開発のタッチスクリーンコンフィギュレーターを導入する。特別に設計された強力なグラフィックスプロセッサは、実車のようにリアルに見える高解像度画像とアニメーションを作成する。高度なゲーム向けソフトを使用して開発されたソフトウェアにより、顧客は自分のエヴァイヤをパーソナライズし、あらゆる角度から内外装を確認することができる。

レイトレーシングと呼ばれる高度なイメージング技術のおかげで、エヴァイヤを世界中のあらゆる場所に置いて、太陽光の強弱によるボディカラーの見え方の違いを確認することもできる。完全にパーソナライズされたひとりひとりの顧客のために、「360度フライスルー」映像を製作することも可能だ。

ロータスカーズは、新しいコンフィギュレーターなどの最先端のデジタルツールを活用すると、ボタンをクリックするだけで、世界中のどこからでも顧客の好みやニーズに対応できる、としている。

《森脇稔》

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