メルセデスベンツ「EQ」、電動車向けサービスを欧州で開始…メルセデス・ミーを利用

EVのEQCやPHVが対象

超急速充電ネットワークが利用可能

充電ステーションの位置などを考慮してルート計算

メルセデスベンツ「EQ」がメルセデス・ミーを利用して欧州で開始する電動車向けサービス
  • メルセデスベンツ「EQ」がメルセデス・ミーを利用して欧州で開始する電動車向けサービス
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メルセデスベンツは、「EQ」ブランドが「メルセデス・ミー(Mercedes me)」を利用して、電動車向けの包括的なサービスを欧州で開始すると発表した。

欧州などで導入されているメルセデス・ミーは、メルセデスベンツ車でのさまざまな体験を向上させるために開発されたオンラインサービスだ。車載インフォテインメントシステムをはじめ、専用のアプリをダウンロードしたスマートフォン、タブレット端末、パソコンからアクセスでき、時間や場所を問わず各種コネクトサービスが受けられる。

EVのEQCやPHVが対象

今回、欧州で発表された電動車向けのサービスは、メルセデスベンツブランド初の市販EVの『EQC』をはじめ、新型『Aクラス』や『Bクラス』、新型『GLE』や『GLC』などのプラグインハイブリッド車が対象になる。

これらの電動車向けに用意される充電サービスが、「メルセデス・ミー・チャージ」だ。EQCをはじめ、最新のインフォテインメントの「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を装備したPHVでは、専用のナビゲーションシステムにより、公共の充電ステーションをすぐに見つけ、メルセデス・ミー・チャージを通じて、さまざまなプロバイダーが都市、駐車場、高速道路、ショッピングセンターなどで運営している充電ポイントに簡単にアクセスできる。

充電ステーションでは、メルセデス・ミーの充電カードが利用でき、充電ステーションの場所は、メルセデス・ミーのアプリや車両のメディアディスプレイに表示される。また、個別の契約は不要で、支払い方法を1回登録した後の請求や課金は自動的に行われる。充電代金は、毎月の請求書に記載される。

超急速充電ネットワークが利用可能

メルセデス・ミー・チャージでは、欧州の急速充電ネットワークの「イオニティ」(IONITY)が利用できる。2017年11月、欧州で立ち上げられた超急速充電ネットワークが、イオニティだ。BMWグループ、ダイムラー(メルセデスベンツ)、フォードモーター、ポルシェ、フォルクスワーゲングループ(アウディを含む)が共同で設立し、電動パワートレイン搭載車向けの超急速充電ネットワークを整備している。

イオニティは、電動パワートレイン車の長距離走行を可能にするために、多数の充電ステーションの迅速な構築を目標としている。これは、電動車の普及に向けた重要なステップになる。イオニティのハイパワー充電ポイント、「HPC」では、出力350kWで急速充電が行える。とくに長距離を走行する場合、短い充電時間が効果を発揮する。

メルセデスベンツはEQCの欧州の顧客に対して1年間、基本料金なしでイオニティを提供する。イオニティは2020年内に、ヨーロッパの主要な道路沿いに、およそ400の急速充電ステーションを開設する計画だ。

充電ステーションの位置などを考慮してルート計算

「EQオンラインナビゲーション」も導入する。これは、ナビゲーションのマップデータから得られた勾配などのルート情報、充電ステーションの位置情報、車両の充電状況、気温情報などを総合的に判断し、途中どこで充電すべきかを含めた適切なルートをオンラインで計算し、MBUXやメルセデス・ミー・アプリに表示するものだ。ドライバーは車両をフル充電する必要はなく、走行時間に基づいて柔軟に充電できる。ルート計画の変更にも対応する。

「プリ・エントリー・クライメート・コントロール」は、乗車前に車内の空調の温度を最適にしておける。MBUXやメルセデス・ミーのアプリから、直接プログラムできる。プリ・エントリー・クライメート・コントロールには、ヒートポンプと電気ヒーターブースターが備わる。また、運転席や他のすべてのシートを暖めることもできる、としている。

《森脇稔》

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