1000万台規模のコネクテッドカーデータをリアルタイムで解析可能、処理基盤を富士通が発表

Stream Data Utilizer概念図
  • Stream Data Utilizer概念図
  • Stream Data Utilizerシステム構成
  • Stream Data Utilizer実装形態と販売価格
  • Mobilityシステム事業本部 プラットフォーム事業部の野村祐司シニアディレクター
  • Mobilityシステム事業本部 プラットフォーム事業部の井上大悟シニアマネージャー

富士通は10月8日、東京都内において同社の新サービス「自動車ビッグデータ処理基盤 Stream Data Utilizer」(ストリームデータユーティライザー)に関する記者説明会を開催した。

コネクテッドカー向けデータ処理基盤

ストリームデータユーティライザーは、おもに自動車メーカー向けのサービスで、コネクテッドカーのビッグデータを柔軟かつリアルタイムに利用するためのデータ処理基盤だ。コネクテッドカーから吸い上げられるビッグデータを、実世界のオブジェクトごとに整理することで、サービスに応じて必要な解析データを抽出できること、それをリアルタイムかつ大量に処理できることを特徴とする。

これを実現したのは、富士通研究所が開発したストリームデータ処理技術「Dracena (ドラセナ)」。データ処理を継続しながら処理内容の追加や変更を実行できる技術だ。また継続的なデータ処理ができるため、無停止運用が求められるサービス対応可能であるという。同社は今後、北米や欧州地域へも展開する予定だ。

実世界をリアルタイムに分析

説明会に登壇した同社Mobilityシステム事業本部 プラットフォーム事業部の野村祐司シニアディレクターは、「ビッグデータから価値を生み出すことで、自動車開発のみならず異業種へと展開し、モビリティからアーバンへ進化していく。ストリームデータユーティライザーは、実世界をリアルタイムに分析できる基盤としてそれを支えるもの」とアピールした。Stream Data Utilizerシステム構成

必要なデータをすぐに取り出せる

続いてMobilityシステム事業本部 プラットフォーム事業部の井上大悟シニアマネージャーが登壇し、ストリームデータユーティライザーの特徴を説明した。

「ストリームデータユーティライザーは、実世界のデータをいろいろな軸で抽出でき、多角的な分析が可能だ。これまでのケースでは、サービスを作る際、データとサービスが密に結合した形で作る場合があり、それが積み重なると非効率で無駄が多くなるという課題があったが、(同サービスは)サービスに応じて必要な分析をリアルタイムに追加・変更できるので、システムリソースの有効活用や、新サービスへの対応が柔軟にできる」

1000万台規模をリアルタイムに分析

想定される顧客については、「自動車メーカーのシステムの中に組み込んで使っていただくことを想定している。そのほか自動車ビッグデータを取り扱う保険会社などが対象(野村氏)」。

また競合他社との差別化ポイントとしては、「大量のデータを処理できる性能。1000万台規模の自動車ビッグデータをリアルタイムに分析できるところが強みだ(野村氏)」とした。自動車メーカーからは、大量のデータをリアルタイムで分析できる点についてポジティブな反応を得ているとのことだ。

ストリームデータユーティライザーは10月8日より販売開始。インフラ環境は顧客が別途用意する前提の価格だか、必要な場合は富士通でも用意できるとのこと。

《佐藤耕一》

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