中国汽車工業協会は7月10日、中国における2019年上半期(1~6月)の新車販売の結果を発表した。商用車と輸出を含めた総販売台数は、1232万3000台。前年同期比は12.4%減とマイナスに転じた。
上半期の全販売台数1232万3000台のうち、乗用車の販売台数は、1012万7000台。前年同期比は14%減と、後退している。
日系自動車メーカーでは、トヨタ自動車が上半期、76万9800台を販売し、日系メーカーの首位に立った。前年同期比は12.2%増と2桁増を達成する。主力セダンの『カローラ』の兄弟車の『レビン』や、レクサス車の販売が好調だった。
日系2位はホンダで、74万5409台を販売した。前年同期比は22.4%増と、2年ぶりに前年実績を上回った。広汽ホンダでは、『アコード』、『クライダー』、『フィット』が販売の中心だ。アコードはハイブリッドの販売も伸びた。東風ホンダでは、『シビック』、『CR-V』、『ヴェゼル』の東風ホンダ版、『XR-V』の販売が好調だ。CR-Vは、ハイブリッドも支持されている。
日系3位は日産で71万8268台を販売した。前年同期比は0.3%減と、マイナスに転じている。販売の主力は、引き続き、小型セダンの『シルフィ』。またSUVでは、『エクストレイル』と『キャシュカイ』が販売の中心だ。
中国における2018年の新車販売台数は、商用車と輸出を含めて2808万0600台。6年連続で2000万台を突破すると同時に、米国を上回り10年連続で世界一となったものの、前年比は2.8%減と28年ぶりに前年実績を下回っている。