建機の危険性を5Kの超リアル映像で擬似体験、アクティオからVRシステムが登場

アクティオのVR安全教育システム
  • アクティオのVR安全教育システム
  • アクティオのVR安全教育システム
  • レンサルティング本部IoT事業推進部課長・藤澤剛氏
  • レンサルティング本部IoT事業推進部課長・藤澤剛氏
  • アクティオのVR安全教育システム
  • アクティオのVR安全教育システム
  • アクティオのVR安全教育システム
  • アクティオのVR安全教育システム

総合建設機械レンタル業のアクティオは、建設現場において人命を守るために不可欠な安全教育をVRによって体験できる「Safety Training System of AKTIOバックホー編」を開発し、2019年8月からサービスを開始する。

サービス開始に先立って5月21日、報道関係者向けに、実際のVRシステムを体験できる発表会がアクティオ本社(東京)で行なわれた。

まずはレンサルティング本部IoT事業推進部課長・藤澤剛氏が登壇し、本サービスの開発背景が語られた。藤澤氏によると、「建設業の労働災害での死亡者数は、数年減少傾向で2018年は前年比微減となったが、2017年には増加に転じていたなど、まだまだ事故は絶えない」とのこと。そして「建設機械の安全教育については座学がほとんどで、実際に体験していないため、なかなか身につかない」といった現状についても報告された。

このような事象を鑑み、「VRの技術を使って、擬似的に不安全行動することにより、どこに危険箇所があるか、安全でない行動をとるとどのような結果を招くのかを体験し、安全意識高揚に繋げたい」というコンセプトのもと、今回発表したシステムの制作がスタートしたことが伝えられた。

本システムの企画原案、VRコンテンツ開発とレンタルはアクティオが担当し、クラウド連携、VRコンテンツをはじめとするシステムインテグレーション全般をACCESSが、高精細CGのVRのコンテンツ開発をビーライズが担当した。VRヘッドセットは5Kの解像度があり、視野角が水平210度、垂直130度と、人間の視野角に非常に近い性能を持つ『STARVR ONE』が使用されることで、画面が途中で切れていることで没入感がないといった問題を解決し、さらにVR酔いも軽減されるように配慮されている。

実際のバックホーの事故体験ができるシステムには、以下の4つのシナリオが用意されていた。

●横転……吊状態での加速度旋回による横転
●接触……バックホーの旋回に巻き込まれ被災
●挟まれ……バック走行時、後方の人に気づかず巻き込み
●二次接触……鉄板の端を踏み、反対の鉄板が持ち上がり被災

今回の発表会では、VRヘッドセットを付けて、『横転』と『接触』のシミュレーションが実際に体験できた。『横転』のシミュレーションでは、荷吊状態にもかかわらず『クレーンモード』ではなく『掘削モード』で旋回した場合、吊り荷の重みによりバランスを崩し、バックホーが転倒してしまう状態を再現。『接触』では、バックホーに近づいた際に、旋回に巻き込まれ被災するシミュレーションが体験可能になっていた。

バックホーの操作については、実際の操縦席のように、前進・後進するためのスロットコントローラーが用意され、ブームを操作するジョイスティックも設置されていた。藤澤氏によると、スロットコントローラーはこだわりを持って作られ、実際のバックホーと同じレバー操作感を表現するために、押し込みの際の重さなどにもこだわって制作されたとのこと。

システムを動作させているPCについては、かなり高性能なゲーミングPCと同程度のスペックだということで、グラフィックボードにはGeForce RTX 2080 Tiが搭載されているとのことだった。またスロットコントローラーを手で動かしている事をシステムに認識させる入力機器として、Leap Motionが採用されていた。Leap Motionは手のジェスチャーによってコンピューターの操作ができる入力機器で、センサーなどを手に付けることなく動きを認識させることが可能。

ACCESSの方にお話をうかがったところ、「手にセンサーを付けて動きを認識させる方法も考えていたが、お客様が体験する際にセンサーを取り付ける手間がかかるため、素早くセッティングが可能なLeap Motionで認識させる方法を選んだ」とのこと。

現在レンタル価格は決定していないが、3日間のレンタルで30万円、1日15万円程度のレンタル価格を検討中だ。

《関口敬文》

編集部おすすめのニュース

特集