新型508セダンは全面改良を機にファストバックスタイルへと姿を変えた。プジョー・シトロエン・ジャポンの上村学プジョープロダクトマネージャーは「新型508は、これまでの概念にとらわれず表現力豊かで、強い個性を持つことが必要とされた。そのキーとなるポイントはファストバックスタイル。ファストバックスタイルの特徴は低いボディライン、ルーフからリアエンドにかけて美しい曲線を持つこと。典型的なセダンよりも低く美しく、そしてスポーティだ」と語る。
さらに「新型508の個性はデザインだけでなく、ボディ自体にも表れている。低くスポーティなデザインを実現するためにフレームレスドアを採用し、同時に実用性を確保するためにリアにハッチゲートを採用している。新プラットフォームEMP2により、先代508に比べ80mm(全長が)コンパクトで35mmも(車高が)低いボディに仕上がっている。大幅な装備アップにも関わらず20kg減量、最小回転半径の削減にも成功している」と強調。

新型508では先進安全装備がさらに拡充されている。アクティブセーフティブレーキは二輪車や夜間の検知精度を向上させた第2世代のシステムをPSAグループとして初採用したのを始め、レーンポジショニングアシストをプジョーブランドで発売搭載した。いずれも全車標準となっている。


都内で開かれた発表会にはPSAグループでプジョーブランドCEOを務めるジャン・フィリップ・アンバラト氏も登壇し「508のセダン、ステーションワゴン、SUVにおいてプラグインハイブリッド仕様を出していく。ゼロエミッションで50km以上の走行、それも時速135kmまでが可能で、1週間電気だけで走ることができる」と述べていた。