ランボルギーニ ウラカン スパイダー、「エボ」に進化…ジュネーブモーターショー2019で発表へ

外観はエアロダイナミクス性能を追求した新デザインに

8.4インチのマルチタッチスクリーンを装備

0~100km/h加速3.1秒、最高速325km/h

ランボルギーニ・ウラカン・エボ・スパイダー
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ランボルギーニは2月26日、スイスで3月に開催されるジュネーブモーターショー2019において、『ウラカン・エボ・スパイダー』(Lamborghini Huracan EVO Spyder)を初公開すると発表した。

同車は、ランボルギーニ『ウラカン・スパイダー』の初の大幅改良モデルだ。大幅改良を機に、進化形であることを意味する「エボ」の名前が冠されている。

外観はエアロダイナミクス性能を追求した新デザインに

ウラカンエボ スパイダーのデザインは、ウラカンスパイダー本来のフォルムを変えることなく、エアロダイナミクス性能を向上させるデザインとした。Y型スタイルのフロントバンパー、名車『カウンタック』にインスパイアされたフードのカッティングデザイン、『ムルシエラゴ』を彷彿とさせるサイドスカートのエアインテーク、ランボルギーニ高性能モデルに由来するリア中央に配されたハイポジションエグゾーストなどが特徴だ。20インチのホイールは新デザイン。ピレリ製の「Pゼロ」タイヤを組み合わせる。

エアロダイナミクスに関しては、フロントリップスポイラーがアンダーボディへの空気の流れを促進し、新デザインのディフレクターも採用した。これにより、ダウンフォースを増した。さらに、新デザインのリアスポイラーが空力性能を引き上げる。ルーフは、電動油圧式の軽量ソフトトップ。ボタン操作により、17秒で開閉できる。走行中でも50km/h以下なら、開閉することが可能だ。

8.4インチのマルチタッチスクリーンを装備

室内は、コックピットのセンタートンネルに8.4インチの静電式マルチタッチスクリーンシステムが新たに装備された。従来のボタン類をデジタル化し、指でタッチするだけで、全てのドライビングダイナミクスの制御とエンターテインメント機能の操作が可能だ。リアルタイムの交通情報の受信やドライブモードに合わせた室内灯の設定もできる。2台のビデオカメラを備えた新テレメトリーが運転技術の向上に貢献する。内装の仕上げには高品質の素材が採用されており、アルカンターラのほか、ランボルギーニが開発した特許取得済みのカーボンファイバー素材「カーボンスキン」が設定されている。

0~100km/h加速3.1秒、最高速325km/h

ミッドシップには、改良版の直噴5.2リットルV型10気筒ガソリン自然吸気エンジンを搭載する。最大出力は610hpから640hp/8000rpmへと、30hp強化された。最大トルクも57.1kgmから61.2kgm/6500rpmへ、4.1kgmの強化を果たす。駆動方式はフルタイム4WDだ。ウラカンエボスパイダーは、0~100km/h加速3.1秒、最高速325km/hの性能を備えている。

ドライビングダイナミクスを制御する全てのシステムもアップデートされ、新技術が導入された。「LPI」(ランボルギーニ・ピアッタフォルマ・イネルツィアーレ)は、ランボルギーニ独自の慣性プラットフォームで、車両の挙動を正確にリアルタイムでコントロールする。垂直方向の車両ダイナミクスは、「LMS」(磁気レオロジー・サスペンション)により制御され、横方向の車両ダイナミクスはステアリングシステムによって制御される。

ステアリングシステムでは、トラクションコントロールと一体となり縦方向のダイナミクスを決定するトルクベクタリングと、2軸間の常時トルク配分(AWD)を利用して、「LDS」(ランボルギーニ・ダイナミック・ステアリング)と「LAWS」(ランボルギーニ・オールホイール・ステアリング)が四輪を制御する。そして、これら全てのシステムを統制するのが、「LDVI」(ランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・インテグラータ)だ。

これはドライバーの意志を理解し、求められる車両の挙動に置き換えることができるコントローラーとなる。LDVIは、ドライビングダイナミクスを管理するシステムユニットの調整を行う。ドライバーの操作、外部の環境、選択されているドライブモードに基づいて、フィードバック制御からフィードフォワード制御に切り替えて、ドライバーの意図を予測し、車両を制御する。

《森脇稔》

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