ホンダ パスポート 新型、CR-V の兄貴分…ロサンゼルスモーターショー2018

ホンダ・パスポート 新型(ロサンゼルスモーターショー2018)
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ホンダの米国部門は11月27日、米国で開催したロサンゼルスモーターショー2018のプレビューイベントにおいて、新型『パスポート』(Honda Passport)を初公開した。

パスポートは、ホンダがかつて北米市場で販売していたSUVだ。いすゞからSUVの『ロデオ』のOEM供給を受けて、1994年からホンダがパスポートとして現地で販売していた。1998年には2代目にモデルチェンジを行うが、2002年に生産を終了している。

ロサンゼルスモーターショー2018で初公開された新型パスポートは、16年ぶりの車名復活となる。新型パスポートは、ホンダの北米でのSUVラインアップにおいて、4番目のモデルとなる。日本市場にも導入された新型『CR-V』と北米専用のミドルクラスSUV、『パイロット』の間を埋めるSUVに位置付けられる。

新型パスポートは、より力強い走りと幅広いパーソナルユースに対応した5人乗りのミドルサイズSUVだ。一般道での洗練された走りとオフロードでの高い走破性を両立させるとともに、クラストップのゆとりある室内空間を追求している。エクステリアは、マットブラックのグリルやバンパーによって、スポーティさとタフさを演出する。SUVらしい力強さを印象づける20インチホイールを採用するとともに、パイロットと比較してゆとりある最低地上高により、起伏のある路面でも高い走破性を発揮する。インテリアは、モダンで洗練されたデザインを追求した。クラストップの広い居住空間と荷室を実現し、日常からキャンプなどのレジャーまで、幅広い使い方を可能にする。

新型パスポートのメータークラスターには、幅広い情報コンテンツを備えた7インチTFT(Thin Film Transistor)スクリーンを装備する。フルカラーのデジタルメーターには、車速やエンジン回転数を表示するほか、オーディオシステムの情報、トリップコンピュータ、電話情報などのカスタマイズ可能な機能を備えたマルチインフォメーションディスプレイナビゲーションが装備される。ドライバーはステアリングコントロールを使用して、TFTスクリーンを操作する。

新型パスポートには、最大7台のデバイスが接続できる4G LTE車載Wi-Fiを用意する。クラウドベースのサービス「HondaLink」も設定。ユーザーは、アプリを使用して、メンテナンスを予約したり、を遠隔操作で車両をロックしたり、盗難された場合に車両の現在地を表示したりできる。8インチディスプレイオーディオは、タッチスクリーン式で、Apple「CarPlay」とグーグル「Android Auto」に対応する。このディスプレイオーディオシステムでは、スワイプ、タップ、ピンチなのスマートフォンやタブレット端末と同じジェスチャを使用して、車両のオーディオシステム、ディスプレイ設定などをコントロールできる。

直噴3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンは、最大出力280ps、最大トルク36.2kgmを発生する。トランスミッションは9速ATで、力強くスムーズな走りとダイレクトなレスポンスを追求する。新型には、路面状況に合わせて前後輪の駆動力配分をコントロールする電子制御4WDシステム、「i-VTM4」を搭載した。砂地、泥道、雪上など各シーンに最適化した4つの走行モードを切り替えできる「インテリジェント・トラクション・マネージメント」を組み合わせることで、さまざまな状況下で高い走破性と走行安定性を実現する。

新型パスポートには、ミリ波レーダーと単眼カメラによる高精度な検知機能を備えた先進運転支援システム(ADAS)として、「ホンダ センシング」を採用した。ホンダセンシングには、前方衝突警告(FCW)、車線逸脱警告(LDW)、車線維持支援システム(LKAS)、アダプティブクルーズコントロール(ACC)などが含まれており、安心で快適な運転や事故回避を支援する。

新型パスポートは、ホンダR&Dアメリカが設計と開発を担当し、ホンダの米国アラバマ州リンカーン工場で生産を行う。新型パスポートは、2019年初頭に米国での発売を予定しており、パスポートの投入で、SUVラインアップのさらなる強化を図っていく。

《森脇稔》

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