アウディは8月24~26日、米国で開催された「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス2018」(Pebble Beach Concourse d’Elegance)で初公開した『PB18 e-tron』(Audi PB 18 e-tron)に、高出力EVパワートレインを搭載すると明らかにした。
PB18 e-tron は、次世代のEVスポーツを提案するコンセプトカー。フロントに1個、リアに2個の合計3個のモーターを搭載。リアのモーターはステアリングナックル中央に配置され、ハーフシャフトを介して、それぞれが1つのホイールを直接駆動する。
3個のモーターのトータル出力は、680hp。ブーストモードでは、一時的にパワーを775hpに引き上げることが可能。84.6kgmもの最大トルクとの組み合わせで、0~100km/h加速は2秒未満で駆け抜ける。アウディによると、このタイムは最新のLMP1レーシングカーに限りなく近い数値という。
バッテリーは水冷式の全固体電池で、蓄電容量は95kWh。1回の充電での航続は、WLTPサイクルで500km以上。800Vの急速充電に対応しており、およそ15分でバッテリーをフル充電できる。
PB18 e-tronは公道走行時に、最高速度を航続距離に合わせて制限することが可能。このシステムは、サーキット上では無効にすることもできる。最高速は300km/h以上、としている。