バイク芸人・福田充徳と竹若元博も大興奮、ツインリンクもてぎ観戦スタイルが大進化…MotoGP 日本GP

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MotoGP 日本GP2017
  • MotoGP 日本GP2017
  • マルク・マルケス(イタリアGP)
  • バレンティーノ・ロッシ(イタリアGP)
  • 中上貴晶(スペインGP)
  • バイク芸人、MotoGPの日本GPまでを占う。
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ツインリンクもてぎで10月19~21日に開催されるMotoGP日本グランプリ。今年は、ちょっとセレブなテラス席やメインストレート開放など、初の試みもいっぱい。そこで、日本GPの魅力や見どころを、あのバイク芸人たちに大いに語ってもらった。

「6月9日からは前売りチケットの販売も始まるんで、きょうはMotoGP日本グランプリのおもしろさをいろいろ話しますよ」と、『レスポンス』編集部に乗り込んできたのは、チュートリアル福田充徳と、バッファロー吾郎竹若元博。その後ろに続くのは、ツインリンクもてぎエンジェルの五十嵐あいるさん、三春和香奈さんも。

---:では、まず、MotoGPの今シーズン序盤の動向について教えてください。

竹若:どのチームもバランスよく勝利を収めてるというか、どこかのチームが独走してるってわけじゃない。いい感じで、レーサーたちがそれぞれ勝ってるので、観戦してる側としては、先が見えないというか。

福田:そうな。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)も日本GPで優勝を決めたこともあるしな。

竹若:どこが最後に勝つか、まだまだわからないというのが、今年のおもしろいところですよね。ちょうど、日本GPでその勝敗がみえてくるって感じでいまから楽しみですよね。

福田:そうそう。

竹若:序盤から独走されちゃうと、ちょっと熱も下がっちゃうけど。今年は混戦がありそうで。


◆日本GPまで、わからない!

福田:マルケスの調子がいいので、このままどんどん独走体制に入るかなと思ってたけど、イタリアGPでは転倒しちゃってポイント得られなかった。大ベテランのバレンティーノ・ロッシ(イタリア、モビスターヤマハMotoGP)が完全復活する姿も見られましたしね。

竹若:うん。そうね。

福田:それから、ホルヘ・ロレンソ(スペイン、ドゥカティ)もドゥカティで勝ちましたしね。いろんなライダーの活躍が今年も見られそうで、楽しみですね。ただ、マルケス優位は続くと思いますね。

---:最近のレースで印象的なシーンなどはありますか?

福田:MotoGP第4戦ヘレスで、ダニ・ペドロサ(スペイン、レプソル・ホンダ)とアンドレア・ドヴィツィオーゾ(イタリア、ドゥカティ)とロレンソ、3台がからむ転倒があって。

竹若:ド派手にね。

福田:上位3台が絡んで全員転倒って、なかなかないので、珍しい展開でしたよね。あそこでランク上位のライダーがポイント獲れなかったので、マルケス優位が続いて一気にチャンピオンになっちゃうのかなと。そういう流れも、今年はおもしろいですよね。

竹若:うーん。

◆日本人ライダーにも期待

福田:あと、フランスでヨハン・ザルコ(フランス、ヤマハ・テック3)がポールポジションとったりとか、イタリアでロッシがポールとったりとか、地元出身のライダーがトップに立つというのもおもしろい。決勝をワクワクさせてくれますよね。

竹若:ツインリンクもてぎでね、中上貴晶(日本、LCRホンダ・イデミツ)がね。

福田:中上君がね、Q2に進んでくれたりとかも、期待したいですよね。

中上貴晶(スペインGP)
竹若:やっぱり地元のパワーをもらって走るっていうの、観てても感じますよね。普段以上のチカラが出るというか。

福田:中上君もMoto2、Moto3と残念ながら表彰台に立てなかったけどね。尾野弘樹君も鈴木竜生君も、各クラスに日本人がいるんで、もしかしたら表彰台も狙えるんじゃないかなと。

◆マルケスの無茶振りと執念

竹若:走りでいえば、ミスがなければマルケスが強い。ひどいときはめっちゃひどいんですけどね(笑)。スタートでめちゃめちゃしてハンディからの追い上げでめちゃめちゃ当てたり。

福田:アルゼンチン戦はひどかったな。あんな抜き方しなくていいのにな。

竹若:レース、ずーっと迷惑かけてるっていうね。でも速いからしょうがないかっていう部分もあるんすけど。マルケスは、きれいに走るときとめっちゃくちゃに走るときがあって、そのへん謎めいてますよね。後半は絶対、追い上げてくるでしょうしね。

福田:マルケス優位は変わらないっすよね。イタリアのムジェロで転倒したときは、最後まで走ってるんですよね。あのクラスであのランクのライダーがあそこで転倒したら、レース諦めちゃうはずなのに。なんとか1ポイントでもという気持ちで、マシンを走らせるっていうところが、チャンピオン獲れるライダーなんやなって思いますね。

竹若:そこ走る、走らんで大きく違うよね。

福田:もし前でほかのライダーが転倒したら、ポイント穫れるっていう可能性もあるからね。ロッシが転倒したときも、彼は必死でバイクを押してたんすよ。だからやっぱり、チャンピオン獲れるライダーって、レースを捨てないなって感じますね。

◆4輪と違う、バイクレースの醍醐味

---:そういったシーンはバイクならではですね。

福田:4輪の場合は、クラッシュしたら終わりですよねだいたい。2輪のレースでは、走れる限り走るという姿が見えて、ヘルメットで選手の表情は見えないけど、姿から鬼気迫る形相みたいのが見える。ああ、この人ほんとに勝ちたいんだな、と。

竹若:うん、そうね。

福田:4輪って、マシンが占める部分が大きいですけど、2輪って、人の技術や腕が占める割合が大きいと思うんで、そこがバイクレースの魅力ですよね。

竹若:バイクは、走るラインも4輪より自由度が高い。たとえばコーナーで突っ込んだぶん、出るときにまた抜かれちゃうんだけど、コーナーへの突っ込みだけでも勝ちたいという気持ちが出たりね。そういうのが観えて、楽しいですね。

福田:ライダーや国とか関係なく、走りにみんな拍手をおくってますからね。

---:ツインリンクもてぎ観戦でおすすめポイントは?

福田:ツインリンクもてぎの場合は、ダウンヒルストレートからの90度コーナー。パッシング・ポイントですよね。去年もドヴィツィオーゾとマルケスがブレーキング合戦を繰り広げたところ。あそこは注目ですね。あとS字からVに入る左もいい。あそこマルケスすっごい速い印象がある。あのV字の進入は魅力ありますよ。

◆新登場、ちょっとセレブなテラス席

MotoGPのことになると止まらないふたり。ここで、日本GP開催地 ツインリンクもてぎの新しい観戦スタイルについて。

まず、今年から新たに登場した観戦席「ビクトリーコーナーテラス」に注目。3日通し券で、2万9500~9万円という「ちょっとセレブな観戦スタイル」が体験できるエリア。

ビクトリーコーナーテラス
ここは、いま流行りのグランピングスタイルでレースを観戦できる、グループ専用観戦エリア。シートクラスは4種類。テーブルやチェア、モニターなどもセットされ、クラスによってはバーベキューも楽しめて、「ちょっとしたセレブパーティー気分を体感できちゃう」。

また、ランチタイムにはビュッフェも楽しめる新しいホスピタリティエリア「ビクトリースタンドラウンジ」も併設。メインストレート前のV席に隣接するこの新ラウンジでは、迫力のエンジンサウンドをBGMに、ビュッフェをはじめ、スペシャルゲストのトークショーなども体感できる。

---:どうですか。今回、新登場した「ビクトリーコーナーテラス」は。

福田:ちょっと豪華で優雅な。いい感じの席ですよね。

竹若:食事もお酒もあるしね。家族みんなで楽しめるスペースもいいですよね。

福田:モニター見ながら、優雅にお酒のんで、食事して。雨が降ってもだいじょうぶやし。とことん、ゆったりのんびりできる。

竹若:ええですわ。

◆ライダーに大接近できる金曜日

福田:あとね、パドックパス持ってると、金曜日は、ライダーがまだリラックスしてるんで、意外と写真に入ってくれたり、サインしてくれたりで、いいですよ。結構、裏側でいろいろライダーたちがくつろいでる。

竹若:若手のライダーと話したりね、有名になる前のライダーと写真いっしょに撮ったり。

福田:こいつ誰やろ? とか思いながらサインもらってみると、あとで調べて、あいつ5位の選手やん! とか(笑)。

竹若:のちのち、お宝になるってやつですね。

◆国内初、決勝レース後にメインストレート開放

「今年、初めて実施」というニュースはまだまだある。今年は、「MotoGP日本グランプリ史上初」という、決勝レース直後にメインストレート開放タイム「セレブレーションアリーナ」がある。

ヨーロッパでは定番だけど、日本ではなかなか実現できなかった、メインストレート開放タイム。この「セレブレーションアリーナ」の時間だけ、観客と表彰台に立つライダーが、いっしょになってよろこびを分かち合える。これも、今年の目玉のひとつ。

メインストレート開放。MotoGPイタリアGPの表彰式でのメインストレートの様子
---:いよいよヨーロッパのレースのようになってきましたね。

竹若:熱気をもっとリアルに感じられますよね。観戦席とは違う、選手と観客が、いっしょになってみんなで祝い合うという。

福田:このメインストレート開放タイムもすごいけど、前夜祭もすごいでしょ。

◆RGツーリングクラブも駆けつける!

今回は、宿泊エリアとイベントがパワーアップ。前夜祭には、昨年を上回るライダーたちが出演予定。マルケスとペドロサは出演が決定。

宿泊エリア「オーバーナイトスクエア」では、RGツーリングクラブ(レイザーラモンRG、チュートリアル福田、バッファロー吾郎竹若、とろサーモン村田)とのコラボレーションしたグルメやステージが盛りだくさん。

福田:車中泊とのコラボもあるんでしょ。出店のなかで、おすすめメニューをオレたちが選んでね。これがウマい、これいい! みたいなのを観戦者にいろいろ教えたいですよね。

竹若:渋い酒のつまみセットとかね。こだわりのカクテルもいろいろ出るっていうしね。

向かって左から三春和香奈、福田充徳、竹若元博、五十嵐あいる
◆国内最大級「グランプリロードR123パレード」も

また、このMotoGP日本グランプリ開催にあわせ、国内最大級のバイクパレード「グランプリロードR123パレード」を10月20日に開催。MotoGP観戦券を持つ人は、参加料2000円が無料になる。

竹若:日本最大級のパレードでしょ。レジェンドライダーから、国内メーカーの社長とか。だから、先頭が事故るとえらいことになっちゃう。

福田:そうなったらもう、大ニュースやな。

竹若:バイク業界ひっくり返るようなぐらい。それぐらいドでかいパレード。サーキットもみんなで走れて、かなり楽しい。

福田:ツインリンクもてぎを走れるなんて、なかなかない。かなり興奮しますよね。

グランプリロードR123パレード(2017)
竹若:しかも夜なんでね。応援してくれる人と手を振り合ったり。キャンプカーや車中泊で夜を過ごす人も手を降ってくれたり、なかなか幻想的な時間ですよね。

福田:いやでもね、気をつけなきゃならんのは、寒さね。茂木の10月っていったら激っ寒。なめちゃあかん。そこらの10月とちゃいますから。防寒対策だけは、ちゃんとお願いしますね。

《レスポンス編集部》

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