モリタ、普通免許対応の消防車など新製品10車種を発表…東京国際消防防災展2018

自動車 ニューモデル 新型車
東京国際消防防災展2018 モリタブース
  • 東京国際消防防災展2018 モリタブース
  • 東京国際消防防災展2018 モリタブース
  • 東京国際消防防災展2018 モリタブース
  • モリタ ミラクルLight
  • モリタ MVF21
  • モリタ MVF13
  • モリタ シグナルクロス
  • モリタ 尾形和美 社長
消防車両メーカーのモリタは5月31日に東京ビッグサイトで開幕した東京国際消防防災展2018に普通免許で運転できる消防ポンプ車や最大400kg対応のバスケットを搭載した多目的消防ポンプ車など新開発した10製品を発表した。

モリタの尾形和美社長は消防防災展の同社ブースで開いた発表会で、「糸魚川での大火災を始め、アスクルの倉庫火災、東京電力での洞道火災など非常に特殊な火災が起きているが、今回はそうしたことに対応できる提案ができないかということで開発した」と、開発の背景を語った。

今回発表した新型車両のうちの『ミラクルLight』は2017年3月の改正道路交通法の施行で新規取得の普通免許で運転できる車両が従来の5t未満から3.5tに引き下げられたことを受けて、車両総重量を3.5t未満に抑えたのが特徴。

尾形社長は「実は消防団車両の1万9200台が3.5t以上となっている。新しく消防団員になる方はおそらく新しい普通免許制度で入ってくると思うが、そうなると消防車を運転したくても運転できないことが想定される。その一方でかつては100万人以上いた消防団員が今、85万人まで減ってきている。なんとか消防団員の方の減少の歯止めにならないかということで、今回、3.5t未満にこだわった車両を提案した」と明かした。

また2017年にモリタグループとなったフィンランドのブロント社と共同で開発した21mブーム式多目的消防ポンプ車『MVF21』も初披露。「ブロント社特有の技術は日本には技術で、これをなんとか融合させて、国内で使える消防車ができないかということで、両社で協力し合って新しいものを提案した」と尾形社長は解説。その特徴はフレキシブル21mブーム、900リットル水タンクや最大400kg対応のバスケットを搭載している点にある。

このほか13mブーム付多目的消防ポンプ車『MVF13』の海外仕様も出展。低層住宅が密集した地域での消防活動を想定し、日本で販売しているMVF13Sをベースにさらにコンパクト化したという。「国内の技術を海外にも出していこうということで海外向け車両も展示した」と尾形社長は話す。

モリタブースでは新開発した10台の消防車に加えて、無線通信機能付き携帯警報システム『シグナルクロス』も提案している。消防活動の際に隊員に起きた異常や危険をリアルタイムで指揮隊に通知することで迅速な対応を支援するシステムとなっている。

尾形社長は「消防の分野は情報ネットワークやあるいはIoTに非常に後れをとっている。今回、消防車両の情報収集源としてIoTを活用したシステムができないかということで、消防車両メーカーが取り組んでこなかった分野も手がけようということで今回発表した」と述べていた。
《小松哲也》

編集部おすすめのニュース

特集