0-100km/hを2秒アンダー…スーパースボーツEVのアウル、パリモーターショー2018で受注開始

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アスパーク アウル
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アスパークはパリモーターショー2018に、世界最高加速を目指し開発した『owl(アウル)』を出展する。

◇今までにない新しい価値観で世の中を楽しく

大阪に本社があるアスパークは2005年に創業。メインの事業体はエンジニアのアウトソーシングサービスを行っている。「従業員数は2300名程度でそのうちの約9割がエンジニアだ。機械・電気・IT・化学などの各分野で様々な企業の開発プロジェクトにそのエンジニアが参加している、開発稼業というエンジニア集団だ」と紹介するのは同社R&D事業本部電気自動車開発シニアコンサルタントの川中清之氏だ。

そして、アスパークのミッションとして、「今までにない新しい価値観によって世の中を楽しくする」というものがあり、このミッションのもと2014年にアウルのプロジェクトが始まった。

◇速さだけを追求

「2014年は電気自動車の黎明期といわれる時代で、一般的な電気自動車のイメージは、環境やエコに配慮した、エネルギー効率の良いファミリーカー・大衆車というものが先行しており、メインだった」と川中氏。

そこで、アスパークのミッションを踏まえ、「これまでのエコやファミリーカーといった素晴らしいコンセプトとは別に、新しい価値観をアウルで提示したい」ということで、アウルの開発コンセプトを、「エコなんてクソくらえ、世界最高加速、速さだけを追求した限られた一部の人間にしか手にできない超高級車」とし、「電気自動車の中でもプレミアムスポーツカーを提唱した」と述べる。

そして、電気自動車はガソリン車と比べて初期トルクが高いというメリットを生かし、世界最高加速を目指した。一般に加速性能を表す指標として静止状態から100km/hまでの到達時間、0-100km/h加速があり、これを採用。「2014年当初、乗用車のタイムは2.1秒程度だった。そこで我々は2.0秒を切ることを目標とし、2018年2月11日に1.89秒を達成。2秒後には105km/hに到達した」と川中氏は結果を報告した。

◇50台限定、4億6000万円

アウルはこの実績を踏まえ、パリモーターショーの会場でスーパーカーとラグジュアリーを展開するホール、“リミテッド”に出展し、受注予約を開始する。販売価格は350万ユーロ。日本円でおよそ4億6000万円、50台限定だ。

アウルは昨2017年のフランクフルトモーターショーに初出展。そこで、「数台引き合いをもらっている状態だ」と川中氏。フランクフルトモーターショーという場所柄、「ドイツ、ベルギー、ルクセンブルクなどの地域からの希望が多い」。また、それ以外に、「全世界の富裕者に販売することを目的としたブローカーや、数年寝かせてから転売したいという投資目的での購入希望者もいる」という。

販売エリアは、「全世界を対象にするが、まずは欧州を中心に販売予定。認証の関係で多少前後はすると思うが2019年中に一台目を販売したい」と展望を語る。

生産に関しても「販売などの利便性を考えて、欧州メーカーを中心に製造を委託するメーカーを検討している」と述べた。

◇加速性能を確保しながらどこまで航続距離を伸ばせるか

現在の開発状況について川中氏は、「製品化のための各種調整を行っている」とし、具体的には、「実験段階で一時的に使用していた各ユニットを販売のために再選定したり、制御などを販売に向けて再セッティングを行っている段階だ」という。また、「商標の取得、認証のための実験などの準備も進めている」と説明。

ただしデザインに関しては、「現状のデザインを気に入って購入を希望されている方もいるので、デザイン上のスペックは大きく変更しない方針だ」と述べる。

性能面では、「0-100km/h加速にプライオリティを置いているので、そこは保った状態で他の性能を引き出したい」という。川中氏は、「当然、走行距離は長いほうが良いが、そのためには重量が増え、加速にも影響する。そこで、0-100km/h加速を2秒以内に保った状態で、どこまで走行距離を伸ばせるかを詰めている」と話す。つまり、「一般のスポーツカーのように、何もかも求めるオールマイティなクルマではなく、加速で一点突破をした状態で他に何が出来るかを考えている」とした。

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《内田俊一》

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