ルノーは3月29日、小型EVの『ゾエ』(ZOE)の販売方式を変更すると発表した。欧州では4月3日から、バッテリーは従来のリース方式だけでなく、購入することも可能になる。
ルノー ゾエは2012年後半、フランスで発売。欧州Bセグメントに属するコンパクトな5ドアハッチバックEV。フランスを中心に、欧州主要国で販売されており、2017年も欧州最量販EVの座に君臨した。
ジュネーブモーターショー2018では、2018年モデルとして、ゾエの改良新型モデルを発表。EVパワートレーンは、モーターを強化。新型モーターは、「R110」型と命名。従来の「R90」型と大きさや重量は同じでありながら、最大出力は16hp引き上げられ、109hpを獲得する。23kgmの最大トルクは変わらない。強化されたモーターの効果により、ゾエの改良新型モデルは、80~120km/hの加速タイムを、ほぼ2秒短縮。とくに都市部の郊外を抜けたシーンで、力強い走行性能を発揮する。
今回ルノーは、ゾエのバッテリーについて、従来のリース方式だけでなく、購入することも可能にすると発表。ユーザーは、リース契約の場合の価格にプラス8900ユーロ(約116万円)で、バッテリーを購入できる。
ルノーは、EVに乗り換えた顧客に安心感を提供するため、当初はバッテリーをリースのみとしていた。しかし、バッテリーの性能と耐久性が広く実証されたため、バッテリーの購入またはリースの選択肢を用意する時が来たと判断した、としている。