スバルのリコールは来週半ばを予定…国交省に社内調査結果報告

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スバル本社ビル(渋谷区)
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スバル(=SUBARU 吉永泰之社長)は30日朝9時30分、工場出荷前の完成車の社内調査結果を、国土交通省に報告した。日産に次いで2社目の不適切な完成検査報告となった。

日産自動車の無資格者による完成検査が発覚して以降、国土交通省は自動車メーカーと輸入各社に、完成検査が法令に基づいて行われいるか否か、今月30日をめどに報告を求めいた。トヨタ、ホンダ、スズキ、マツダ、三菱自動車は27日までに報告を終えている。

また、こうした検査で出荷され、ナンバー登録が終わった登録車について、スバルはリコールを行うことを先に公表している。この見通しについても、11月第2週の8日前後に行うとした。リコール対象車両は約25万5000台。これらの車両について吉永社長は28日の会見で次のように話している。

「(検査の)プロセスに問題があったからリコールという措置になる。安全性に問題がありませんと申し上げたら、リコールをする必要ないということになる。だから、安全ですと申し上げるとおかしなことになるし、安全ではないと申し上げたら、もっとおかしなことになる。そこでご理解いただきたいのは、私どものやり方は、規定とは異なる運用になっていた、規定として明文化していなかったところが私どもの悪かったところ。直します、という以外にない」

石井啓一国交相は、すでに完成検査を定めた法令の見直しに言及している。「完成検査が適切、確実に実施されていないことは、消費者の不安や制度を揺るがす。(自動車各社の)報告や(日産自動車への)立入検査の結果を踏まえて、型式指定後の完成検査のあり方も見直す点がないか検討する」(28日閣議後会見)。

《中島みなみ》

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