マツダの小飼雅道社長は今回の東京モーターショーについて「将来に向けて新たな第一歩を踏み出した私たちの決意をご覧いただきたい」と語る。
具体的には「マツダの将来ビジョンを達成するための技術とデザインを展示している」とし、このうち技術に関して「世界一を目指した夢のエンジン『SKYACTIV-X』はマツダ独自の燃焼方式SPCCIによってガソリンの希薄混合気を広い走行範囲で圧縮着火させる技術の実用化に、世界で初めてめどをつけた」と述べた。
さらに「ガソリンエンジンの高回転域までの伸びの良さと、ディーゼルエンジンの優れた燃費、トルク、レスポンスといった双方の利点を兼ね備え、優れた環境性能と出力・動力性能を両立、マツダが目指す人馬一体の走りをフルサポートする」と強調した。
一方、次世代デザインは世界初公開の『マツダ ビジョン クーペ』で具現化している。マツダは2010年から「魂動(こどう)」と名付けたデザイン哲学のもとで、ダイナミックなデザインのクルマを造ってきたが、この魂動デザインも次のステップに進むという。
そのキーワードとなるのが日本の美意識で、小飼社長は「無駄な要素を極力そぎ落としたところに美しさを見出す日本独自の美意識を、クルマのデザインに表現している」と解説していた。