【ヤマハ 電動アシスト車いす 改良新型】道は左右に傾いている…アシスト距離やセンサー感度もチューン

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ヤマハ発動機 電動アシスト車いす 新機能説明会
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ヤマハ発動機は、車いす用電動アシストユニット『JWX-2』に電動アシストでは世界初となる片流れ制御などの新たな機能を加えて、9月29日から販売を開始すると発表した。価格は据え置きの35万3160円からとなっている。

JWX-2はヤマハの電動アシスト自転車PASの技術を応用した車いす用電動アシストユニット。開発プロジェクトリーダーを務める野村真志氏は、同日都内で開いた発表会で「JWX-2の発売から4年ほどが経過し、様々な要望をユーザーや業界の方から頂き、それをフィードバックして今回、機能を盛り込み、バージョンアップモデルとして売り出す」と述べた。

新機能のひとつ片流れ制御について野村氏は「アスファルトの道路は結構、傾斜している。とくに水はけを良くするために、実際に断面をみるとゆっくりとした変化で、蒲鉾のような形状になっていて左右に水が流れるになっている。そこを車いすで走行すると重力で傾斜している方向に落ちていってしまう。このため傾斜している側に落ちていかないように一所懸命、ハンドリムを漕いで進んでいる。そうした負担を軽減するために斜面側に落ちていかないようとトルクを発生させて真直ぐ進む制御を取り込んだ」と説明。

その仕組みは、道路の傾斜そのものを検知するのではなく、両輪を漕ぐ力の強さや車輪の回転数などから、傾斜している方向に向かっていく力を算出し、それを打ち消すトルクを発生させることで、傾斜している道でも、真直ぐに進めるようにするというもの。

このほかの新機能としてはハンドリムを漕いで手を離した後に進むアシスト走行距離を従来の2パターンから9パターンに拡大された。「従来はアシスト走行距離1倍と0.5倍の2つだったが、とくに短い方を5段階追加して0.1倍から0.5倍まで選べるようにした。高齢者施設など狭い場所で使う時に、入力自体が弱くても惰性で行き過ぎてしまうことを防ぐために、アシスト距離を短く調整できるようにした」と野村氏は解説。

その一方で「屋外に出た時にはひと漕ぎで1.5倍や2倍進むことで、移動の負担を軽減するモードも今回新たに加えた」としている。

またハンドリムのセンサー感度も高めている。というのも「リムを漕ぎ始めてすぐにモーターが動き始めてしまうと危険ということで、いわゆるアソビ、不感帯を従来から設けているが、力が弱くて不感帯を超える入力ができずに、電動アシスト車いすを使えないという方が実際にいらっしゃった」からだ。

このため「センサー感度を30%アップして不感帯の部分を狭くした。部品の精度などを高めることによって、わずかな入力でもアシストが作動できるようにした」という。


通常車いすは、道が横方向に傾斜している場合、傾斜によるトルクが発生し傾斜方向に曲がっていく…
《小松哲也》

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