その1チームがYAMAHA FACTORY RACING TEAM。エース中須賀克行、SBK(スーパーバイク世界選手権)を戦うアレックス・ローズとマイケル・ファン・デル・マークを擁する。そしてもう1チームは、EWC(世界耐久選手権)にレギュラー参戦するYART Yamaha Official EWC Teamで、ライダーはブロック・パークス、マービン・フリッツ、野左根航汰の3人。
YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀は、JSB1000クラスで5連覇7度のチャンピオン獲得経験のあるライダーで、鈴鹿8耐でも2連覇中。今大会で3連覇を決めれば93~95年のアーロン・スライトが持つ連覇タイ記録となる。この中須賀のパートナーを務めるローズは、昨年のYAMAHA FACTORY RACING TEAMの鈴鹿優勝に貢献したライダーで、その後にMotoGPにもスポット参戦している。そして今年からSBKでYAMAHAに移籍したファン・デル・マークは、2013年と2014年にHondaで鈴鹿8耐連覇を決めている。鈴鹿8耐優勝経験を持つライダーをそろえたところに、YAMAHAの3連覇に挑む意気込みが感じられる。
そしてチームの指揮を執るのは吉川和多留監督だ。「3人のライダーが鈴鹿8耐で優勝経験を持っていて、さらにヤマハ『YZF-R1』に乗り慣れているので心強いチームが誕生しました。YAMAHA FACTORY RACING TEAMは鈴鹿8耐で2連覇していますが、優勝できたからこそ鈴鹿8耐の難しさを改めて感じることができました。今年も厳しい戦いになると思いますが、3人のライダーの実力はだれもが認めるところですし、バランスもいいので、しっかりと準備を進めて3連覇に挑みます」。