【ルマン24時間】本戦2週前の現地テストでトヨタが1-2-3タイム…可夢偉「順調なスタート。でも勝負はこれから」

第85回ルマン24時間レース(今季WEC第3戦)の公式現地テストが4日に開催され、総合1-2-3タイムをトヨタのLMP1-Hマシン「TS050ハイブリッド」がマークした。トヨタ悲願の総合初優勝へ向け、小林可夢偉は「順調なスタートが切れた。でも、本当の勝負はこれから」と語っている。

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トヨタ勢はルマン現地でのテストデーを1-2-3タイムで終えた。
  • トヨタ勢はルマン現地でのテストデーを1-2-3タイムで終えた。
  • 今年の出走マシンが勢揃い、最前列はポルシェVSトヨタ。
  • ルマン現地でのシーズン初走行機会が、この2週前テストデー。
  • TOYOTA TS050 HYBRID
  • #7 小林可夢偉
  • #8 中嶋一貴
  • #9 国本雄資
  • 有名なダンロップブリッジを背に走るトヨタTS050。
第85回ルマン24時間レース(今季WEC第3戦)の公式現地テストが4日に開催され、総合1-2-3タイムをトヨタのLMP1-Hマシン「TS050ハイブリッド」がマークした。トヨタ悲願の総合初優勝へ向け、小林可夢偉は「順調なスタートが切れた。でも、本当の勝負はこれから」と語っている。

トヨタ3台と、ルマン3連覇を目指すポルシェ(919ハイブリッド)2台が最前線で戦うことになる今年のルマン。現地での最初の手合わせとなるテストデーは、ベストタイムでの結果ベースで見る限りにおいて、トヨタ優勢に終わった。

テストデーでのベストタイム順位(マシンベースでの総合1~5位)は以下の通り。

1位 #7 トヨタ(小林可夢偉 & M.コンウェイ & S.サラザン)3分18秒132
2位 #8 トヨタ(中嶋一貴 & S.ブエミ & A.デビッドソン)3分19秒290
3位 #9 トヨタ(国本雄資 & N.ラピエール & J-M.ロペス)3分21秒455
4位 #2 ポルシェ(T.ベルンハルト & B.ハートレー & E.バンバー)3分21秒512
5位 #1 ポルシェ(A.ロッテラー & N.ジャニ & N.タンディ)3分22秒100
(※ドライバーは本戦でのトリオを記載。今回のテストデーではM.リーブもポルシェをドライブしている)

全体最速タイムをマークしたのは可夢偉で、これは昨年のテストデーより約5秒速いタイムという。トヨタ勢3台は合計8時間のセッション中に1周13km超のコースを合計で304周、4000km以上走り込み、ルマン仕様のローダウンフォース(直線スピード重視)空力パッケージのマシンの熟成に務めた。ルマン初参戦の国本とロペスにとっては貴重なコース習熟の機会ともなっている。

#7 小林可夢偉のコメント
「順調なスタートを切ることができました。我々は決勝レースを想定して改善を進め、納得いくレベルに仕上げることができたと思います。今日のラップタイムはテストデーでのこれまでの最速タイムということで、競争力の高さを示すこともできましたね。とはいえ、24時間という長いレースへ向けてまだやることはたくさんありますし、ライバル(ポルシェ)は強敵だということも分かっていますので、本当の勝負はこれからです」

#8 中嶋一貴のコメント
「ルマンのコースに戻ってこられて嬉しいですし、今日のテストを楽しむことができました。セットアップやタイヤ評価の面で充実した一日になりましたね。これまでのところ、とても良いタイムで周回を重ね、テストの結果も順調なので、この勢いをレースウイークまでつなげていきたいと思っています。解析すべき多くのデータを得ることができたので、これから忙しくなるでしょうね」

#9 国本雄資のコメント
「今日は本当に楽しめました。周回を重ねる毎に、このコースの素晴らしさがわかり、自信も湧いてきました。TS050への経験値も上がり、チームメイトやエンジニアに助けられながら、自分自身も車両も、良い進歩を遂げることができたと思います」

一方、王者ポルシェを率いる首脳のひとり、F.エンツィンガーは「テストデーのリザルトをどう読むかは難しい。我々は自分たちのプランを動かさなかったし、レースへの準備にフォーカスしていたからね」と語っている。お互いに手の内を完全に見せ合っていないのは当然といえ、やはり本当の戦いは可夢偉も言うように「これから」。そしてそれは、一貴が言うように今回のテストデーで「得られたデータの解析を進める」ところから始まるのだろう。だが、トヨタが自分たちにとって順調なスタートを切ったことは間違いなさそうである。

第85回ルマン24時間レースの本戦レースウイークは現地11日から始まり、走行は14日開始予定。予選は14~15日、そして決勝が17~18日となる。トヨタの悲願達成がかかる戦いのときが、いよいよ近づいてきた。
《遠藤俊幸》

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