【上海モーターショー2017】会場ではアウディ e-tronスポーツバック に注目だが、市場の関心の高さは…

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アウディのプレスカンファレンス
  • アウディのプレスカンファレンス
  • 『アウディ e-tron スポーツバック・コンセプト』と、ルパート・スタッドラーCEO(右から二人目)ら関係者
  • 『アウディ e-tron スポーツバック・コンセプト』のボディサイズはA7級の全長4.90m×全幅1.98m×全高1.53m
  • 『アウディ e-tron スポーツバック・コンセプト』のリアビュー。横一の斬新なテールランプが印象的
  • 『アウディ e-tron スポーツバック・コンセプト』のインテリア。すぐにでも市販できそうな造り込み
  • 『アウディ e-tron スポーツバック・コンセプト』のインテリア
  • グリルの両側には約250個のLEDで構成されたライトを配して、外部にクルマの状況を知らせる役割を持たせている
  • アノブはタッチセンサーによる電動式

中国で最も人気のある高級車ブランドといえばアウディ。4月19日から開催されたアウディのプレスカンファレンスでは、2020年代のグランツーリスモを想定したアウディ『e-tronスポーツバック』コンセプトが発表され、注目を浴びた。

アウディのブースはとにかく広くて華やかさでいっぱいだ。天井からはキューブを象ったワイヤーが無数に吊り下げられ、それらがイルミネーションとなって華やかに点灯。これを見ただけでアウディのブースにいることがわかるほどお馴染みの造りとなっている。中国では高級官僚の公用車にアウディを採用してきたこともあり、「いつかはアウディに……」との想いを抱く人は数多いという。それだけに来場者も明らかに多い。

そんな中、発表されたのはアウディにとって2車種目の電気自動車となるe-tronスポーツバック・コンセプトだ。4ドアセダンながらクーペのようなスタイリッシュなフォルムを持ち、フロントには水平に幅広く開口した八角形のシングルフレームグリルがレイアウトされる。

グリルの両側には約250個ものLEDで構成された大きなライトエリアを2つの装備するが、実はこのライトにはパワーを始動させるかドアを開けると、ライトによる“挨拶”を行う仕組みを持つ。これは走行中でも様々なグラフィックによって、クルマがどんなモードにあるのか外部へ伝える効果を狙っているのだ。

ボディサイズは全長4.90m×全幅1.98m×全高1.53m、ホイールベース2.93mという堂々したもの。タイヤも6スポークの大口径23インチホイールを組み合わせ、コンセプトカーではあるものの、その存在感には誰もが圧倒されるだろう。

そしてそのスペックも驚きだ。床下には95kWhのリチウムイオン電池を搭載し、前後に計2つのモーターを備えたクワトロ(4WD)を採用。最高出力は320kW(ブースト時は370kW)でトルクは800Nmともなり、0-100km/h加速は4.5秒。最高速度は210km/hにも達する。それでいて航続距離は500kmを確保しているというから、“スーパーEV”と呼ぶに相応しい。

なお、このモデルは2018年に発売予定のSUVタイプのe-tronに続き、2019年には市販バージョンがデビューする予定だという。

また、これに先立って発表されたのが、“中国プレミア”となった新型『A3セダン』だ。中国ではセダンへの人気が特に高いが、その中心にあるのがアウディで、中でもA3は値頃感もあって同ブランド人気を支えるのに大きな役割を果たしてきた。その意味でも、来場者の新型A3に対する関心は高く、中国国内では相当に注目されるモデルであったことは間違いない。

《会田肇》

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