●ホンダのインド販売9.4%増、16か月ぶりに増加 2月
ホンダのインド現地法人、ホンダカーズインディアリミテッドは3月上旬、2月のインド新車販売の結果を発表した。総販売台数は1万4249台(輸出を除く)。前年同月比は9.4%増と、16か月ぶりに前年実績を上回った。
1万4249台の内訳では、小型セダンの『シティ』が6318台で、2か月連続の首位。コンパクトカーの『アメイズ』が3924台で、シティに続いた。以下、『フィット』が2758台、『ブリオ』が521台、『CR-V』が25台。
2016年4月にインド市場に投入された新型SUV、『BR-V』は703台を販売。また、2月のインドからの輸出実績は、748台だった。前年実績のおよそ1.8倍と、5か月連続で前年実績を上回る。
ホンダの2015年度(2015年4月から2016年3月)のインド新車販売は、前年比2%増の19万2059台。3年連続で販売記録を更新した。2016年の販売台数は15万6107台。前年比は22.9%減と落ち込む。
ホンダカーズインディアリミテッドの上野洋一郎社長兼CEOは、「インド市場は2月、回復傾向にあり、ホンダの2月販売はその恩恵を受けた」と語っている。
●スズキのインド販売11%増…SUVが2.1倍 2月
インド新車市場(乗用車)でトップシェアのスズキのインド子会社、マルチスズキは3月1日、2月のインド新車販売の結果を公表した。輸出を含めた総販売台数は、13万0280台。前年同月比は10.9%増と、2か月連続で前年実績を上回った。
13万0280台の販売台数の内訳は、インド国内が12万0735台。前年同月比は11.7%増と、2か月連続のプラスとなった。輸出は9545台で、前年同月比は2.2%増と、3か月連続で増加する。
車種別では、主力のAセグメントの『アルト』『ワゴンR』『セレリオ』『スイフト』『リッツ』(日本名:『スプラッシュ』)『ディザイア』『バレーノ』『イグニス』などが、合計で8万8541台を販売。前年同月比は1.6%増と、2か月連続のプラス。
バンセグメントでは、『オムニ』『イーコ』が1万4195台を販売。前年同月比は13.7%増と、2か月連続で増加した。SUVやMPVなどのユーティリティビークルセグメントでは、『エルティガ』や『Sクロス』を含めて、2月はセグメント合計で1万7863台を販売。前年実績のおよそ2.1倍と大きく増え、22か月連続で増加した。これは、新型SUV『ヴィターラ・ブレッツァ』投入の効果が大きい。
マルチスズキの2015年度(2015年4月から2016年3月)までの新車販売(輸出を含む)は、過去最高の142万9248台。前年比は10.6%増と、2年連続で増加している。2016年の新車販売台数(輸出を含む)は151万4566台。前年比は7%増だった。
●トヨタのインド販売12%増、主力2車が好調 2月
トヨタ自動車のインド車両生産・販売会社、トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)は3月上旬、2月のインド新車販売台数を公表した。総販売台数は1万2113台(輸出を含む)。前年同月比は8%増と、4か月連続で前年実績を上回った。
2月実績の1万2113台の内訳は、インド国内販売分が1万1543台。前年同月比は11.9%増と、4か月連続のプラスとなった。
車種別実績では、2016年5月に発売した新型ミニバンの『イノーバ クリスタ』が好調。8月にガソリン車を追加したこともあり、累計6万7500台以上と人気が続く。また、SUVの『フォーチュナー』も、新型の販売が過去4か月で8200台以上と好調。
また、TKMは2012年4月から、現地生産車の『エティオス』シリーズの海外向け輸出を開始。2月はこのエティオスを、570台輸出した。前年同月に対して、36.9%減と大きく減少し、4か月ぶりの前年割れ。
トヨタの2016年のインド新車販売台数(輸出を含む)は14万6016台。前年比は6.2%減だった。TKMのN・ラジャ営業&マーケティング担当上級副社長は、「2月はイノーバ クリスタとフォーチュナーのおかげで、インド国内において12%の伸びを記録した」と述べている。