ベントレーのこだわりの1台を作る…マリナー

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ベントレー コンチネンタル GT V8S ムーンクラウドエディション
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ベントレーモーターズジャパンは日本向け12台限定モデルの『コンチネンタル GT V8S ムーンクラウドエディション』を発表。この限定車はベントレーの特別注文車等を手掛ける部門、マリナーの手によるものである。

「マリナー部門は優れたクラフトマンシップとコーチビルディングの長い伝統とスキルを誇っており、その起源は450年前までさかのぼる」とは、今回の発表に伴い来日したベントレーモーターズリミテッドマリナーヘッドオブコマーシャルのトレイシー・クランプ氏だ。そして、「マリナーのチームはクラフトマンシップのスキルと創造性を発揮し活かすことで、より多くのお客様に、まさに世界に一台しかない自分のためだけのクルマを提供すべく、日夜努力を続けている」という。

マリナーの歴史は古く、1559年に馬の鞍を制作する事業をスタート。のちに馬車の製造を経て、第二次世界大戦前はクルマのシャシーにボディの架装などを行った。ベントレーとは1923年の英国国際モーターショーで、ベントレー3リットル2座席のビスポークを手掛けたのが始まりで、ロールスロイス・ベントレーの傘下後は『Rタイプコンチネンタル』などの歴史的名車を手掛けてきた。近年では、2002年にエリザベス2世のために特注のリムジン車を製作納入している。

ベントレー マリナー

現在マリナーはベントレーの一事業部門としてビスポークに関するクルマや、限定車など数々のメニューをこなしている。マリナーの本部はイギリスのクルーにあり、60名が在籍。昨年は200台以上のクルマを手掛けているという。

クランプ氏は、「ベントレーは数々のペイント、あるいはベニヤやハイド(革)のバージョンを提供しているが、お客様の中にはそれだけでは飽き足らず、もっと別のものが欲しいという方がいる。それに応えるのがまさにマリナー事業部だ」と位置付けた。

マリナー事業部は大きく4つの部門に分かれている。ひとつは装備品を担当するマリナーフィーチャーズ。ここではマリナーのブランドを施した、数々のユニークな製品を提供することで、「お客様に更なる差別化とパーソナル化を提供している。例えばリアに備えられるシャンパンクーラーなどもマリナーフィーチャーズの一例だ」とクランプ氏。

ベントレー マリナー

限定車部門はベントレーの限定車全てを手掛けている。次にビスポーク部門では、「お客様の個別の要望に応えクルマを仕立てる部門で、お客様の要望やビジョンを実際のクルマの形にするのだ」と説明。

そして最後は、コーチビルディング部門だ。「ベントレーの最もエクスクルーシブなクルマを提供するのがこのコーチビルディング部門だ。ボディワークを中心として、一品一様に仕上げている。ジュネーブモーターショー2016で発表した『グランドリムジン』もコーチビルディングの最近の実例だ」と説明した。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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