富士重工業(スバル)の高橋充専務執行役員は2月8日の決算発表会見で、米国での新車販売について「販売台数は(17年度以降も)毎年伸ばしていけると手応えをもっている」と述べた。
高橋専務は、17年の米国新車市場について「17年もその次の年あたりも1700万台から1750万台程度で推移するのではないか」と、過去最高だった16年の1755万台に匹敵する高レベルと予測した。ただし、「競争は激化しており、昨年の夏から業界のインセンティブは相当上がっている」と指摘。同社も「金利上昇分はインセンティブに反映してきた」という。
一方で「新型『インプレッサ』が米国でも好評であり、商品力には自信をもっている」と話す。トランプ大統領の通商政策が懸念材料となるものの、「16年には米国工場の生産能力をほぼ倍増させた。18年度に向け、さらに現地生産増を着実に実行していきたい」と、強調した。
インディアナ州に立地する同社の米国工場の能力は、現在年39万4000台だが、18年度末までには43.6万台と、約1割の増強を計画している。