走り始めてまず感じたのは「クルマの転がりが軽い!!」ということだった。スロットルをちょい踏みするだけで、クルマが0km/hから何のもたつきもなく発進し、スーッと直線的に気持ちよく加速した。高速道路やワインディングロードでのスロットルレスポンスやコントロール性も抜群に良く、2リットル級ディーゼルのリファレンスモデルといえるBMW『320d M Sport』と比べてもそん色ないという印象であった。
プレミアムCセグメントのディーゼルスポーツという性格を考えると日本市場でのライバルはきわめて少なく、BMWのCセグメント『118d M Sport』くらいしかない。こちらはエンジン出力が150psと低い一方、Cセグメントとしては珍しく後輪駆動であるという独自性を持ち、価格も安いといったアドバンテージがある。国産勢ではディーゼルではないが、トヨタ自動車がリリースしているハイブリッドカーのプレミアムCセグメントレクサス『CT200h F SPORT』がモデルの性格づけ、価格の両面でぶつかるだろう。