【トヨタ ルーミー/タンク 試乗】カタログの風合いにもひと味違いが…島崎七生人

試乗記 国産車

トヨタ タンク S“G”
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ミリタリーマニアが「エッ!?」と驚きそうな車名。しかし実車は至って平和目的のためのファミリーカーで、ネーミングも“水槽=たくさんの物を積み込める空間をイメージ”したものだという。

ちなみに兄弟車とは本カタログの“風合い”がひと味違う。ザラッとした紙質で、ページのレイアウトや写真もまるで雑貨のセレクトショップのカタログ風。ファミリー層のなかでも生活スタイルこだわり派向けのようだ。

デザインの差別化を図ったフロントマスクには、低い位置の台形&大開口に最近のトヨタ車の流れを採り入れた。試乗車は「G“S”」グレードだが、オプションのLEDヘッドランプが奢られ、ぱっと見た印象はカスタムに非常に近い。ちなみにこのヘッドランプにはオートレベリング機能が付くから、多人数乗車と荷物の積載の機会が多いユーザーなら、他車への配慮にぜひ付けたい。

試乗車は非ターボの3気筒エンジン。ターボとの差は加速時の余裕などに感じるものの、街中で乗るパターンがメインであれば、動力性能に大きな不満は抱かないはず。タイヤは14インチを装着し、ターボ(15インチ)とはダンパーがそれぞれ専用とのことだが、パワーに見合った穏やかな乗り味になっており、ステアリングフィールにも(軽過ぎるなどの)不満は覚えなかった。

側面のウインドゥも立った室内空間はゆったりしている。バックドアが大きく開き、床面が低いのはとにかく実用的だ。閉じた状態でスッキリとインパネと一体化するカップホルダー、スライドドア部の大型アシストグリップや足元を照らすステップランプなどは、低い床面(366mm)とともに親切な配慮。インパネは挿し色やステッチが施され、こだわりは見られるが、全体のデザインはやや機能重視の雰囲気? たとえば“デザイン家電調”のセンスで仕上げられていたら、より「おっ!」と思わせられた気がする。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
《島崎七生人》

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