2016年限りでF1引退を表明していたフェリペ・マッサが、急遽来季も参戦する可能性がでてきた。
事の発端は、シーズン閉幕からわずか5日後に初のワールドチャンピオンに輝いたニコ・ロズベルグが突然の引退表明。これはメルセデス陣営にとっても全く予想外だったことで、早急に後任ドライバー獲得に動いている。その中には今季フェラーリで苦戦したセバスチャン・ベッテルやマクラーレンのフェルナンド・アロンソなどの名前も当初は挙がっていたが、今のところ彼らを現在のチームから引き抜いて起用することはなさそうだ。
現時点で可能性が残っているのはメルセデスのリザーブドライバーで2016年はマノーからフル参戦したパスカル・ウェーレインと、メルセデスがパワーユニットを供給するウィリアムズのエースドライバーであるバルテリ・ボッタスの2人。このうち実績のあるボッタスが一番の候補になっている様子だ。
しかし、彼がメルセデスに来ると今度はウィリアムズのシートが空白になる。ウィリアムズ側は、経験豊富なドライバーを望んでいるということもあり、そこでマッサにもう1年レースをしないかという打診がいった。
この件は、年明けまでかかるかと思われていたが、今週になってマッサが引退撤回の方向で動いていると海外メディアが報じたのを皮切りに、に彼のF1復帰説が濃厚となり始めている。
そうなれば、ボッタスがメルセデスに移籍し、マッサがもう1年ウィリアムズでドライブ。新人のランス・ストロールと2017シーズンに臨むことになりそう。
しかし、候補者リストから前述で挙がったウェーレインの可能性も消えていない他、同じく今季限りで引退を表明しているジェンソン・バトンにも声をかけているという噂もあるほど。新チャンピオンの突然の引退から始まった混乱はまだ続いている状態だ。
なお、メルセデス側は後任ドライバーの発表は少なくとも年明け以降になることを明言している。