【東武SL】カマの後方に列車無線アンテナ、車掌車にATS

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南栗橋車両管区(埼玉県久喜市)の東端、試運転線を走る蒸機C11形207号機
  • 南栗橋車両管区(埼玉県久喜市)の東端、試運転線を走る蒸機C11形207号機
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「タン、タタン、タタン、タン」「シューッシューッ」。C11 207 蒸機が、息を整えながら南栗橋車両管区のSL列車試運転線を行く。3つの動輪と小さな車輪の6つが、EF65電機などと同じリズムを刻みながら、250mほどの線路を軽快に行ったり来たりした。

12月1日、「大樹」という列車名の発表にあわせ、ヘッドマークをつけて検修庫を出てきたC11 207は、検修庫線をゆっくりと自走し、試運転線へと転線する直前で一旦停止。「プップッ」というクラクションを鳴らしながら、浅草方からアントが近づいてきた。

C11 207はアントに引かれ、浅草方へと移り、再びクラクションが鳴ると、こんどはアントがC11をプッシュ。分岐器を渡り、試運転線へと入る。

「訓練線と引込線の間のポイント区間は自走してはいけないという東武のルールがある」と車両担当が教えてくれた。

この日、機関室には機関士・機関助士らが4~5人、手旗信号と無線を持つ研修員らが同席。線路上にも手旗信号と無線を持つスタッフが立つ。「はい、行きましょう」「はい、前方、よし」「しゅっぱーつ」。この一連の“走り”は、すべて手旗信号と無線でやりとりしていた。

また、この試運転線を単機で複数回往復したあと、大井川鐵道から来たヨ13785とJR西日本からのヨ8709を連結し、再び250mほどの線路を行き来した。

「箱型のヨ13785は緩急車として、デッキつきのヨ8709は車掌車として使う。この車掌車に東武ATSなどの保安装置を積んでいる」(東武鉄道)

また、C11 207の運転室後方には、東武200系(りょうもう)の運転室上部などにつくL字型のアンテナがついていた。係員は「あれは東武の列車無線用アンテナ」と話していた。

《レスポンス編集部》

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