ホンダは、4月の熊本地震での被害から9月13日までに全面的に復旧した熊本製作所(熊本県大津町)に132億円を投資したと明らかにした。
同製作所は地震によって建屋や設備が損壊し、4月14日から5月の大型連休まで全面的に生産を停止。その後、復旧作業を進めながら順次生産を再開して行き、9月13日には生産量を地震の前の状態に戻している。
復興に当たっては、「早期の生産復旧と将来への更なる体質強化を目指し『復旧・進化プロジェクト』を発足させて取り組んだ」(島原俊幸・執行役員熊本製作所長)という。設備の修復だけでなく、効率化も狙った新規投資も行ったのだ。その総額(一部未投資分含む)が132億円となった
修復では、機械やラインなどの設備を建屋に固定する際の耐震基準を高めるなど震災に強い工場に刷新した。島原所長は「こうしたノウハウはホンダ全体で共有するよう、順次ほかの製作所にも波及させていきたい」としている。